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設定温度は適正なのに… 冬の満員電車はなぜ暑い?
2010年12月26日(日)10:00
毎年この時期になると不思議に思うのが、冬の満員電車の暑さ。暖房はありがたいけど、正直暑すぎると感じる方も多いのでは? JR東日本によると、冬の車内温度は22度を基準に、適正温度になるよう管理しているとのこと。また、2000年から順次採用されている新型車両は、外気温や乗車率などをセンサーで検出して温度を自動調節できるという。でも、やっぱり暑すぎるんだけどなぁ。
「設定温度が適正なのに暑く感じてしまう理由は体感温度にあるんです」とおっしゃるのは早稲田大学創造理工学部の田辺新一教授。体感温度とは、人の体が感じる暑さ寒さを数量的に表したもの。気温だけでなく気流、湿度、代謝、着衣なども関係するという。つまり、気温が適温でも、他の要素次第で暑くも寒くも感じるというわけだ。では、電車内の体感温度はどう変わるのか。
「体が密着した満員電車では風が通らず、体感温度が下がりにくくなり、人体から発するふく射熱により暑くなります。また、人体からは水分が蒸発しており、これが車内の湿度を高くするんです。寒い日は電車の窓が結露しますが、あれはまさに湿度が上がっている証拠です」(田辺教授)
田辺教授によると、駅で乗客がどっと降りると急に涼しく感じるのも気のせいではなく、人が減ることで気流が生まれたり湿度が下がったりするからだそう。また、本来個々に調整できるはずの着衣も混雑した車内では脱ぎづらい。「満員電車は体感温度が上がる要素がこれでもかと詰まっているんです」(同)。
それならあらかじめ設定温度をもう少し下げれば…と思ってしまうが。
「満員電車は特殊な空間なんです。体感温度には個人差がありますし、乗車時間によっても感じ方は違います。現状では万人に合わせるのは無理があるんです」(同)
結局、混雑がなくならないうちは根本的な解決は困難ということ。ならばいっそ、この暑さを「冬の風物詩」として認めてしまうしかないのかも。
(山口 学)(R25編集部)
以前に、朝の通勤時の満員電車内での空調、乗客の睡眠について説明したことがあるが、満員の電車内で眠くなるのは、脳の酸欠状態になることで起こります。特に古い車両では空調が悪いため、車内に空気が淀み、二酸化炭素が溜まりやすくなるのです。
最近の新しい車両は空調などもオートシステムに成っているため、快適ですが、それでも、満員となるとこの時期は暖房が入っているのではないかと思うほど、汗をかくほどである。
また、新型車両なども一見空調が快適に思うのだが、電車車両設計者にお願いしたいのは、特に女性専用車両は香水や様々な強い臭いによって、隣の車両に乗っている私は辛い思いをするほど、刺激臭が入ってくることがある。
また、汗臭い、中年男性の多くが乗る車両でも、口臭や体臭が気になるのです。
これらの臭いは、30秒程度で慣れてしまい、あまり、感じなくなりますが、急に乗り込んできた女性客などは特に気になるでしょう。
これら新鮮な空気、外気などの循環ができる空調の開発に取り組んで欲しいと願っている。
毎日の通勤には、快適に通勤したいのは誰でも同じです。最近、超満員になる車両は以前からすると大分減ってはいるが、路線や地域によっては未だに、超満員、鮨詰め状態の車両も多い。
昔の車両なら、車内の空気や暑いと手で窓を開けられた。窓を開けると外気が車内に入り、新鮮な空気と涼しい外気が入ってきたものである。
最近の多くの車両は安全性のために人の手では開けられないように設計されているのです。
ですから、満員状態の電車内では空調や気温の調節は、乗客の健康にも関わる問題でもあります。
以前に、私が都心の地下鉄で、真夏に年に何度か気分の悪くなった女性客を救出したことがあるが、空調の悪さと暑さで貧血状態や熱中症状態の人が多いのです。
冬場だからと安心はできません。車両の空調の悪さはインフルエンザウイルスを撒き散らすだけでなく、是非、新型車両、JRなどの車両に「イオンプラズマ」空調を採用して欲しいと思います。
日本の高級車(自動車)にも採用している空調は、快適さで世界一です。
是非、新型車両にこのような空調システム、快適な空間を提供して欲しいと思います。
私たち人は、脳、身体に酸素を送るため、空気を吸っているのです。
だから、汚れた空気、薄い空気の環境では、脳、特に脳細胞の伝達や脳血流などにも影響を与えるということです。
これら鑑み、電車車両設計者、特に空調を担当している設計者はこれら、空気の淀み、臭いの充満など、机上の計算ではなく、実際に通勤時間帯の満員電車に乗車して体感して欲しいものです。そこから、データを取り、これらのデータを生かし、快適な車両、空調にして頂ければ幸いです。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、