五感プロデュース研究所、-3
五感プロデュース研究所、-2
五感プロデュース研究所、-1

今回の話題は、昨年12月17日(金)、フジテレビ「ニューカマーズ」クイズ番組「聴くテレビ」を総合監修し、コメント出演も果たしました。
また、週刊ポストの取材「女の五感を科学する!」特集記事の一部から紹介致します。
人の心をつかむ歌声を科学する!
私たちが言葉を話すときに、私たちは耳(聴覚)では、一つの音に聞こえていますが、実は何種類もの音が出ているのです。これらを合わせて一種類のハーモニーのように聞こえ、言葉として理解するのです。
言葉を話すと同様に、私たちの耳(聴覚)に心地良い音、歌声など、耳障りな音、歌声があります。これらの音の違いや感情は勿論、脳で感じているのです。
音の違いは「ヘルシュ回」という、僅かな音の違いも感じ取とる脳部が存在しております。
また、音の心地よさ、雑音などと認識するのは、左右脳の聴覚野で感じ取ります。心地良い音は、左脳の聴覚野で感じ、雑音などと感じるのは、右脳の聴覚野で感じ取ります。
そして、耳障りなど感情的に音を認識するのは「扁桃体」という脳部で感じとります。
例えば、日本の歌い手で、人の心をつかむ歌声の持ち主はそんなに多くありません。それは、歌手の「倍音」といわれる。声の音高や周波数が丁度、心地良いと感じることができるからです。
倍音(ばいおん、harmonic overtone、harmonics)とは、楽音の音高とされる周波数に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音の成分。1倍の音、すなわち楽音の音高とされる成分を基音と呼ぶ。
正弦波、弦楽器や管楽器などの音を正弦波(サインウェーブ)成分の集合に分解すると、元の音と同じ高さの波の他に、その倍音が多数(理論的には無限個)現れる。
ただし現実の音源の倍音は必ずしも厳密な整数倍ではなく、倍音ごとに高めであったり低めであったりするのが普通で、揺らいでいることも多い。逆に、簡易な電子楽器の音のように完全に整数倍の成分だけの音は人工的な響きに感じられ、長時間聴くと疲れやすいともいわれる。ウィキペディアフリー百科事典より引用。
例にあげると、美空ひばりさんの歌声は、日本人の多くの人が「人の心をつかむ歌声」と認識しています。これらは独特の歌声、倍音の違いにあるのです。
人の聴覚と脳を刺激し、五感を揺さぶることに関係しているのです。
具体的に、美空ひばりさんの声を科学すると、特に人脳波に関係しているのです。美空ひばりさんの歌声を聴いた時には、シーター波、微睡み状態の時や入眠時に現れる。心地よさなど。また、アルファ波、リラックス状態で安静しているときに出やすい。目を開いた状態では出にくいとされています。
ですから、美空ひばりさんが歌うときに、多くの人が目を閉じて聴き入っているのは、これらの脳波の現れです。そして、人の脳が「凄い、歌が上手い」と認識し、天才の歌い手と感じるのです。
美空ひばりさんの歌い方、歌声は、ジャンルとしては「演歌」ですが、音楽的には、ジャズやクラシックなどの音楽を併せ持った音、音楽だと予想されるのです。これらから,美空ひばりさんは、天才の歌い手とされているのです。
現在、活躍している歌手でも、独特の倍音、何種類かの倍音を持っている。人の聴覚に心地良く、人の心をつかむ歌い手が居られます。「松任谷由実さん」がそうです。
他にも、「しゃがれ声」で歌う歌手も魅力があります。桑田佳祐さんや長渕剛さんがそうである。これもしゃがれ声倍音となるのです。
また、しゃがれ声とは少し違う、「かすれ声」の歌い手は、森進一さんやスガシカスさんなどがそうです。かすれ声倍音となるのです。
逆に男性でありながら、声のトーンが高い歌い手は、郷ひろみさん、細川たかしさん、Bz稲葉さんがそうである。キンキン声倍音とでも表現しましよう。
余談ですが、ジャパネットたかだの社長の声がそうである。
例えば、だみ声の代表として、築地や市場で働く人たちの声がそうであるように、一見心地よく聞こえないような声でも、人の聴覚、脳では心地良く、良く通る声なので、遠くに居ても聞こえます。
このように人の声や歌声には、個人差もあり、魅力があります。
例えば、女性の多くが男性の声の魅力として「低音」をあげる女性は多いのです。理想的な男性の声に「福山雅治」と名前をあげる女性は多いのです。
では、なぜ、女性が男性の低い声に惹かれるのかというと、週刊ポストの特集から紹介しよう!
米ハーバード大学の研究チームによる。タンザニアの原住民族の調査結果から声が低い男性の方が、男性ホルモンである「テストステロン」のレベルが高いことを示しているのです。一夫多妻であり、子沢山でもあるのです。また、声の低い男性は総じて身長も高く、身体的要素に優れているという研究報告もあります。
福山雅治氏は歌っても、演じても女性に人気があり、女性の多くが彼の低音の声に憧れるのでしょう。
私のように声にコンプレックスのある男性にとっては羨ましい限りです。
人の声、歌声にはこのような特徴があり、五感の特性があるのです。
ですから、私が五感研究から、五感の重要性を提唱しているのは、これらの理由からです。
今後とも、人の感覚、五感の不思議や神秘性なども紹介、解説して参ります。ご期待下さい。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、