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去る9月24日(金)テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ」、秋の2時間スペシャル番組が放送されたのをご存じだろうか?
見られなかった方々に一部を番組から紹介しょう!
番組の内容は1000人にアンケートをとり、日本人の○○について、答えて貰ったものです。
1位~20位までアンケートの結果から発表した。1位は「日本人は肩書きに弱い」でした。
私が出演したのは、18位の「日本人がなぜ好きか?」です。
では、なぜ日本人はカレーが好きかについて、詳しく、番組では紹介できなかったことをブログで紹介いたします。
10代のお袋の味とイメージする食べ物の問いに「カレーライス」が1位でした。また、カレールーの消費量も本場インドに次いで世界第二のカレー消費国になったのです。
では、なぜ日本人はカレーが好きなのかについて、カレーの開発に多く携わってきたカレー研究所の担当者の説明によると「油脂」と「小麦粉」が販売されているカレールー全体の34%がこれらの成分で表示されているため、油脂とデンプンが旨味を生み出し、日本人がカレーが好きな理由と述べている。
では、なぜこの油脂とデンプンが旨く感じて好きなのかについて、私が「油脂とデンプンにより、美味しいと感じた脳は(快感)を感じて、ドーパミン物質が分泌される」。そして常習性に繋がるのですと説明いたしました。
もっと詳しく説明すると、日本のカレーは海外、インドなどのカレーのようにスープ状でなく、油脂とデンプンによって「とろみ」があり、インドでは10~15種類ほどの香辛料(スパイス)を使用しているのに対して、日本のカレールーは約30種類の香辛料を使用しています。これら油脂とデンプン、香辛料の香ばしい香り、好みに応じて辛味を加える。これが人の嗅覚を刺激し、相乗効果としてカレーの旨味成分を引き出し、「癖になる味」やみつきになるという「常用性」に繋がるのです。
油脂とデンプンの旨味だけでは、癖にはなりません。香辛料や辛味が脳の味覚野を刺激し、また食べたいと思考するのです。人の味覚は香り、嗅覚が深く関わっております。現に鼻が詰まった状態でご飯を食べると美味しくなく感じるのはこのためです。
また、日本人がカレーが好きな理由には、他に手軽さがあります。カレーを好みに応じて、入れる具材を選んだり、煮込んだりするのは意外と時間もかかり、面倒です。ところがこれらを解決させてくれたのが、「レトルトカレー」の開発、発明です。
日本で発明されたレトルトカレー、すでに38年前に開発された「ボンカレー」の名で販売されたカレーです。お湯で暖めるだけで美味しいカレーが食べられます。私が子供の頃からこのようにカレーがご飯さえあれば食べられるのです。
他に、日本ではカレー味のスナック菓子、カップ麺などのその種類は数百種類に及びます。これらが人の脳に快感(美味しい)とイメージし、また食べたい、好きだに繋がるのです。
最近、カレーの成分が脳細胞の再生に良い影響を与えるという、米国の研究グループが論文を発表したことなどもあり、俄然カレーが注目されているのです。これらカレーの成分こそ、人の嗅覚と味覚を刺激し、脳が刺激されるので、脳の血流や働きが良くなるのです。
また、人の嗅覚は他の感覚と違いダイレクトに脳に伝わります。大脳辺頭系に伝わるので、カレーなど香辛料が多く使われている。辛味がある食べ物は脳細胞の伝達、ニューロンネットワークでパルスが活発伝達しあうのです。
これらがアルツハイマー予防などに繋がると考えられています。
また、子供の頃から、甘口、中辛、辛口と味覚の発達と共にカレーの辛味や旨さを理解させるのも、五感を刺激し、味覚を正常化させるのです。
例えば、ご飯に味噌汁だけではご飯は食べられません。おかずが必要になります。カレーでしたらご飯にかけて食べるだけで食べられます。
また、家庭で作ったカレーが残っても翌日に再度煮込むと美味しくなるのは、理由があります。それは、カレーの油脂とデンプンが具材の酸化を防ぎ、肉類や野菜などの旨味成分(アミノ酸、グルタミン酸、イノシン酸)などの旨味成分が翌日に染み出るからです。但し3日以上経過すると今度は、空気に触れ酸化するので旨味成分が消えてしまうのです。
私はカレーを食べるときには拘りがある。レトルトカレーにソースと辛味を加える。七味を加えます。また、鰯などの缶詰をカレーに乗せて食べます。
これで脳細胞が喜んだように活発化していることを実感できます。
今やカレーライスは「国民食」と言って過言ではありません。例えばキャンプなどをした場合は必ずといってカレーを作り、野外で食べます。これが美味しいのです。是非、皆様もカレーを食べましょう!
そして、脳細胞の活性化のためにも、脳と五感の刺激にはもってこいの食材です。カレー大好きな研究者より愛を込めて提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦