$五感教育研究所-H
自然体験豊富な子 読書量多い
10月15日 4時23分
幼いころから自然の中で遊んだ体験が豊かな子どもは、本を読む量が多い一方でテレビゲームで遊ぶ頻度は少ないという調査結果がまとまりました。
この調査は、国立青少年教育振興機構が幼児期の体験と、その後の成長についての関連を調べるため全国の小学5年生から高校2年生までの1万1000人を対象に行いました。このうち小学5年生で幼児期の体験活動が多かった子どもと少なかった子どもとで読書量を比較しました。その結果、「1か月に10冊以上の本を読む」と答えたのは体験活動が多かった子どもでは26.7%だったのに対して、少なかった子どものでは9.0%にとどまり、幼いころ自然の中で遊ぶなど、さまざまな体験をした子どもほど本を多く読む傾向があることがわかりました。また、高校2年生で幼児期の体験活動の多さとゲーム遊びの関連を聞いたところ、体験活動が少なかった生徒の55.5%が「ゲームを毎日・ときどきしている」と答えたのに対して多かった生徒は42.3%と半数未満にとどまりました。調査に当たった千葉大学の明石要一教授は「自然体験などを通じて子どもたちは、さまざまな感情をはぐくみ、人との交流も積極的にするようになる。こうした体験を子どもができるよう、学校や家庭で積極的に進めてもらいたい」と話しています。 NHKニュースより引用。
以前にも、自然体験や野外で遊ぶ時間を費やしている子供の方が、自宅で学習する時間も多く、学力が高いことを紹介した。
また、大人に成長し、仕事で収入の高い人は子供の頃に自然体験や野外で遊ぶ時間が多いというデータがあるのです。
他にも、私共が推進している。手足を動かし、五感を総動員して自然を感じる。野外体験は、身体及び、精神的な免疫力を高めてくれるのです。
これらから、子供たちに自然体験、野外遊びを私共は推進し、脳科学と感覚生理学的見地から指導もしております。
来春には「かいじゅうの森ようちえん」を開校し、横浜市本牧町を中心に北鎌倉の自然を生かし、子供たちの脳と感覚、精神を育て育む試みを致します。
まさしく、私共の趣旨はこれら「実体験」を重んじる教育にあるのです。
現在の子供たちや若者たちは知識は高く、雑学的なことをよく知っております。ですが、自分の脳で考え、言葉で表現する、人とコミュニケーションすることが苦手であり、上手く人と関わる事ができない人が多くなっているのです。
子供の頃から自然体験や野外遊びは、色々な情報を脳に送り、刺激されます。同時に子供同士、大人と子供の関係などを体験します。これらが「知恵」に繋がり、自分で考え、自分で答えを出せるようになるのです。
何より、五感が鋭くなることで、人の脳力、洞察力、観察力、集中力など様々な脳力を身につれることが可能になるのです。
これら脳力は学校の勉強や塾では教えてくれません。また、体験もできません。暑い日も寒い日も野外で元気に遊び、そして勉強する。これらの体験を繰り返すことで、忍耐強くなり、賢い子供に育つのです。
人とのコミュニケションも上手になり、大人に成長して「社会に適応」できるようになるのです。
現在は、これら実体験不足から、子供たちや若者の多くに「感覚異変」が生じております。
ストレスを上手く処理できずに常にイライラして、脳が興奮する。脳の抑制脳力(理性)の働きが低下しているので、暴力的になったり、暴言を口にしたりと自己の感情をコントロールできないでいる人たちが多いのです。
これらは幼い頃から、自然体験や野外遊びの体験が希薄であり、一人室内でゲームや携帯電話、パソコンでのメールなど、五感の刺激も人工的な臭いや音など限られた環境で育ち、大人に成長すると「感覚弊害」が起こる可能性が高くなるのです。
私共研究所が提唱している「五感教育」の理念がここにあるのです。
今後とも、子供たちに自然体験、野外遊びの重要性を警鐘を鳴らしながら、提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、