$五感教育研究所-運動
猛暑も過ぎ、食欲の秋、運動の秋となりました。私は以前に何度かスポーツによる事故例や危険性を紹介してきている。
私が危惧するのは「頭部打撲」などや加齢による事故を防ぐ予防対策、取り組み、真にスポーツを安全に楽しむために、事前に事故予防などを理解し、学ぶことでスポーツ事故を防ぐことができるのです。
例えば、最近では高齢者による山岳での遭難事故や死亡事故なども多発しているように、自分の体力、経験を過信する傾向から、険しい山岳地区ではとても危険です。
また、中高年にも流行っているジョッキングにおいても、準備運動不足、体力の過信などで、これから寒くなると高齢者が急に走るのはとても危険です。
とくに、若い頃に運動選手だった。昔は体力もあり、誰にも負けないと負けず嫌いの性格の人などは危険です。
それは、急激な心拍数の上昇に心臓の働き、筋肉が追いつかず、心臓発作を起こす人が多いのです。
急激に温度の下がった冬場の朝などは汗をかくほど準備運動をしてからジョッキングすることです。
それだけではありません。ゴルフ場でも事故が多発しております。とくに混雑する週末のゴルフ場は、混み合い、後ろからのブレーヤーの打ったゴルフボールが頭部に当たったり、中には駐車場に飛び、車のフロントガラスを割ったりする事故なども多いのです。
もし、顔に当たり、運が悪く眼球に強打すると失明する可能性もあります。ですから、プレー中は自分のプレーだけに夢中になるのでなく。周りの様子や後ろを振り向くぐらいの余裕が欲しいものです。これらの余裕が実は事故予防になるのです。
現在、私はママさんバレーですが、地元のチームのコーチをしている。私はママさんたちの体力と技量を考えながら指導し、一番に怪我をさせない、楽しくプレーすることをモットーに指導している。
ママさんバレーだから怪我が無いだろうと思ったら大間違いである。ママさんだから私は怪我をすると指摘し、注意を促しながら怪我をしない練習、方法を指導しているのです。
よくママさんバレーではレシーバーの弾いたボールを追いかけ、転び転倒して頭部を床に強打し、脳震盪を起こすのです。
また、追いかけたボールを二人の選手同士がぶつかり合い、足の靱帯などを切ることもあります。
ですから、私はお互いに声を掛け合う、決して後ろ向きにボールを追わず、横に成って走って追うなど、例え転んでも頭部を強打しないように注意を促しているのです。
例えば、夏場など高校のクラブでも多いのが、選手が熱中症に疾患しているのに、根性がないとか、気合い足りないなどと言ってそのまま、練習させ、フラフラに成りながら練習し、ネットに体をぶつけ、その反動で体育館の床に後頭部を強打し、死亡した女性高校生など、これらは決して珍しい事故ではありません。
これらは、指導する先生、コーチ、監督が理解し、少しでも医学的知識、経験があれば未然に防げるのです。
プロのスポーツ選手でも同様に、選手生命の長い選手ほど活躍し、好成績を残しています。よく私はイチロー選手の名を挙げ、怪我をしない選手が本物の一流の選手であると指摘する。
現に選手生命も長く、世界でも活躍できるのです。
では、これらを身につけるのには、自分の体力、筋肉質、身体の栄養学、危険回避能力などを高める訓練も必要ということです。
そのためには、私のような危険回避能力や運動力学を脳科学と感覚生理学から応用したスペシャリストの指導を煽ることで理解できるようになります。
ですから、小学生のうちから、野球でもサッカーでも根性だ、気合いだでは現在は通用しません。如何に楽しく、怪我をしない方法と長くスポーツをする体作りが基本です。また、私が指導するように「スポーツ馬鹿」でも困ります。スポーツだけできても、挨拶やチームとのコミュニケーションができないようでは困ります。世界で通用させるためには、語学などの知識も必要になります。つまり、一流選手の条件は「怪我をしない、哲学があり、知識力も高い選手」です。
皆様も、安全なスポーツだから、運動だからと決して過信しない、無理しないことである。必ず軽い運動でも必ず準備運動をする。できれば、私のように練習前に体育館の床の状態や滑りやすい、転びやすい場所がないかチェックする。心構えとしてこれらができれば指導者しても一流です。
指導者に限らず、私たちでも同様に運動をしようとする日の気温や天気、体育館や室内だから関係ないのでなく、運動着、靴、靴の紐などもチェックしておくことである。神経質に思われるが、これらは怪我をしない、させないための心構えです。ですから、私は中学生から現在に至るまでバレーの練習中に怪我をしたことがありません。突き指程度です。
高齢者になれば、体力も筋力も落ちてきます。自分の体力と運動能力を理解し、決して無理せず、長く続ける。楽しむことが何よりのスポーツの醍醐味であり、楽しさです。そして、体力造りと脳の活性化のために運動をしましよう!
但し、準備運動に手を抜かず、いい加減にしないことが重要なのです。
今後とも、身体の健康と精神の安定、健康にも運動が適していることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦