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以前から私は脳の正常な働き、活性化には、運動と食事の重要性を提唱している。とくに精神活動には食事からの原料を摂取する必要があるのです。
脳活動の主なエネルギーは、ブドウ糖(砂糖)を人の脳は身体の全体の栄養素として20%を必要とする臓器です。
例えば、精神活動を前向きにする神経伝達物質の「セロトニン」抑制物質とも呼ばれ、心を落ち着かせたり、安定させるにも関係している。
セロトニンは、アミノ酸のトリプトファンを原料とし体内で合成できないので、食事から栄養素を摂取しなければなりません。
私はこの脳の栄養を指摘するのは、精神活動の安定やバランスのとれた活動状態を保つことの重要性を説いているのです。
では、どのような栄養素が脳に良いかというと、ブドウ糖はやはり日本人は「ご飯」です。また、動物性タンパク質、肉類、卵、魚などバランスよく摂取することでセロトニンの原料になります。乳製品、牛乳やヨーグルトなどもよいでしよう。
よく皆さんが空腹感を感じたときにイライラすることがあると思いますが、これは脳神経伝達、ニューロン同士の伝達がスムーズに行かないのは、脳細胞の伝達をスムーズに働かしているのが「カルシウムイオン」なのです。これらカルシウムが不足すると脳神経の伝達がスムーズに行かず、脳の働きも低下するのでイライラするのです。
日本人が昔から頭の良い国民であると指摘されたことがありますが、それは、このカルシウムやセロトニンの脳の原料となる物を多く食べていたからです。
皆さんがよくご存知のように魚や肉などバランスよく日本食を食べて居たからなのです。
ところが、現在は大袈裟ではないが、現代人は「脳の栄養失調」であると指摘し、注意を促している。
朝食を食べない、子供たちや若者たち。パンと缶コーヒーで朝食を済ます若者たちが実に多いのです。
また、ジャンクフードと言われる。低価格で高カロリーのハンバーガーなど、毎日のように食べている。
好きな物を好きな時に、好きなだけ食べる。「食事に美味しさは必要ない!」と考えている若者も実に多いのです。
全国の小学生の半数以上が「味覚障害の疑い」があり、正しい食べ方、味覚の未発達により、刺激の強い食材や味を嫌い、ワサビ、辛子、梅干し、お酢などで味付けされた食事は食べられません。
薄味が理解できず、濃い味付けを好み、刺激の強い食材が食べられないのです。ご飯を食べずに、ハンバーガーやパンなど、お昼もラーメンなど、高濃度の塩分、高カロリーで、ビタミン類、亜鉛、カルシウムなどの微栄養素が不足しています。これらは脳の栄養素、脳内物質の原料になるのですが、これらの原料不足は脳の働き、エネルギー不足が脳の栄養失調に繋がるのです。
私が以前にゼロカロリーの食事、飲み物の依存に注意が必要と警鐘を鳴らしながら脳の栄養不足を怪訝しているのです。
人工甘味料のように甘さだけでは、砂糖の20倍もの甘さがあるため、少量で甘く感じます。また、エネルギー(カロリー)だけを人工的に抜いているので、甘さだけを感じ、カロリーは抑えられています。
但し、私が指摘しているように人工甘味料は「自然由来」であり、天然のブドウ糖は違い、あくまでも人工甘味料です。ゼロカロリーのドリンクを飲んだ人は分かると思うが、薬臭い甘さと感じます。
但し、子供の頃から健康に良い、ダイエットになると勘違いして毎日のように人工甘味料の甘さを理解し、認識すると従来の砂糖の甘さを理解出来ず、不味く感じます。現に、大学生の多くがゼロカロリーのドリンクの方が美味しいと多くの人たちが答えます。
これらは、人の脳のドーパミン「快感物質」に関わりがあります。つまり、美味しいと理解し、感じると人の脳内にドーパミン物質が分泌されます。
本来は、人の味覚は砂糖本来の甘さを美味しいと感じ、快感するのですが、これらには反応せず、人工的な甘さが美味しいと感じます。
これらの味覚の認識では勿論、家庭で作られる料理もレストランで食べる料理も美味しくなく感じるのです。特に和食など日本料理では砂糖や醤油などの調味料を使用します。これらの調味料の味付きが理解できない、美味しくなく感じるのです。これらでは、食事も飲みのからもセロトニン、アミノ酸のトリプトファン、ブドウ糖も摂取できず、脳のエネルギー不足、栄養不足に陥る可能性があり、脳の働きも低下するので、精神の不安やイライラ、興奮した脳が抑制されない、理性の働きが低下するのは、実はこれら脳の栄養素、原料不足なのです。ここに食事と脳の栄養素の関わりがあるのです。
しっかりと朝からご飯を食べ、野菜、肉、卵、魚などバランス良く、好き嫌いなく食べることで身体も精神的にも健康になることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦