$五感教育研究所-a
今年の夏は連日猛暑が続いた。このような状態時では身体がだるくなったり、夏バテしたと実感する人は多いだろう!
ましてや食欲が減退したと感じた人は多いだろう。特にそうめんや冷やし物ばかり食べていると、これら食欲は減退するのです。
これら食欲に関わる脳部と、体温調節など関わる脳部が同じ、中脳の視床下部という脳部位が関わっているからです。
人の視床下部は、体温調節、呼吸を整えるなど生命維持に関わっている脳部です。また、欲求に関わっている脳部でもあるのです。
中でも、食欲、性欲など様々な欲求にも関わっているのです。
ですから、連日の猛暑が続くと、汗を流す時間も多くなり、体温調節が高齢者や幼い子供では、これら視床下部の未発達、衰えから熱中症などに疾患しやすいわけです。
ですから、夏バテの身体になるのは、まず食欲が減退するからと考えられるのです。そこで、このように夏バテせず、食欲も減退させないためには、私は五感の刺激が重要と提唱しております。まず、暑いからと冷たい物ばかり食べたり、飲んでいると胃腸の弱い人では「下痢が続く」などの症状が夏バテに繋がります。ですから、時には暑い日でも暖かい食事をする。暖かな飲み物を飲む、そして、まず発汗することで体温調節できますから、汗をかく、そして水分補給をする。
例えば、熱帯の地域の人たちでは辛い物を好んで食べるのは、まさしく夏バテ予防のためなのです。以前にも紹介したことがありますが、辛い食材や食べ物は、人の味覚として感じているのではなく、「痛み、痛覚」として感じています。ですから、舌がピリピリする。痛いと感じるのです。
そして、自律神経に影響し、額などに汗が噴き出るのです。
何より、辛味成分が視床下部を刺激し、活性化させるので汗が出て、体温調節から涼しさを実感できるのです。
また、視床下部は猛暑の日でも冷房など涼しい環境ばかりに居て、暑い思いをしないと視床下部が刺激されず鍛錬出来ません。これら視床下部が弱ってしまうと「熱中症に疾患しやすくなるのです」。
ですから、視床下部の衰えている高齢者、未発達の幼い子供が熱中症に疾患しやすいと言われるのは、これらの理由からです。
だから、私は視床下部の鍛錬のためにも、真夏でも冷たい物ばかりでなく、暖かな食べ物、辛い食べ物も食べる。暑い日も冷房ばかりあびるのでなく、時には汗を流すこと、スポーツドリンクなどで水分補給に心がけることである。
私のように、今年の猛暑の連日でも睡眠時は扇風機だけで過ごしている。
そして、熱い食べ物を中心に食べ、汗を流し、水分補給し、辛い食べ物も積極的に食べている。そして、夜涼しくなってから運動もしている。
このようなに脳に刺激的なことをしていると夏バテはしないし、乗り切れるのである。だから、私のように今年の猛烈な暑さを逆に楽しんでいる。
通勤していても、8月はさすがにネクタイはしていないが、幾ら暑くても背広の上着を着ている。現在は、ネクタイも締めて気合いを入れて歩いている。周囲の人たちは暑さに負けたようにだらだら歩いていると、夏バテ気味かと感じてしまう。
そこで、私は元気に胸を張って涼しい顔をして歩くことが私の主張でもある。ある意味で私は見栄を張っている。
このように気分、気持ちの持ち方によって脳や五感は鍛錬され、刺激されるのである。
だから心身ともに健康で、元気である。だから実年齢より若く見られているのです。そして、周りからも注目されるのです。
この暑さも、暑さ寒さも彼岸まで言われるように、20日も過ぎたら急に涼しくなります。実はこの急激な温度差、気温の落ち込みこそ、体温調節が難しいのである。現に熱中症に耐え、頑張った身体にはきついのである。現に昔から彼岸時期に葬儀が多いので、よく迎えが来たと表現されるように高齢者には注意が必要なのです。
もう少しの我慢です。食欲が出れば健康で元気な証しです。
ここに食と健康の繋がりがあるのです。そして、食と味覚の関わりもあるのです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、