五感教育研究所-z
今回は、サントリー社の開発研究の一部から「青いバラ」の研究開発を紹介致します。
「青いバラ」開発の概要
現在栽培されているバラは、世界各地の野生種のバラ数種を人為的に交配するという品種改良によって作られています。四季咲きのバラや黄色いバラも、育種家の情熱と英知により、生み出されました。
青いバラは、過去800年の品種改良の歴史の中で、多くの育種家が挑んできた夢でした。青いバラの開発はこれまで成功しておらず、英語では、「不可能」の代名詞とも言われていました。「最先端のバイオテクノロジーの遺伝子組換え技術を用いれば可能になるはず」。これが夢への挑戦の始まりでした。以来、14 年の年月を経て、2004年にようやく開発の成功をご報告できる運びとなりました。青色色素が花びらに存在する、正真正銘、世界初の青いバラの誕生です。
青いバラ誕生の秘密
青色色素100%を実現!(従来の青色系バラとの比較)
従来の交配技術による、いわゆる青色系のバラには、赤色色素しか含まれていませんでしたが、サントリーが開発したバラには青色色素が100%近く含まれています。また、この青いバラの青色色素・デルフィニジンを蓄積する能力は通常の交配によって子孫に伝わるので、今まで2種類の色素しかなかったバラが、今後は3種類の色素を合成できるようになり、将来はバラの色がもっと多彩になると期待されます。
青いバラ誕生の歴史
1990年 オーストラリアのバイオベンチャー企業カルジーンパシフィック社と共同で青バラプロジェクトを開始
「青いバラを作る」というプロジェクトは、サントリーとオーストラリアのバイオベンチャー企業カルジーンパシフィック社(現フロリジン社)の共同プロジェクトとして、1990年に始まりました。
開発を始めてから青いバラが開花するまで、十数年を要したわけですが、この月日はまさに試行錯誤の繰り返しでした。
当初の目的は、次の2点でした。
1)青色遺伝子を取得する
2)バラに遺伝子を導入して遺伝子組換えバラを作製する方法を開発する。
詳しくは、サントリーホームページから研究開発でご覧頂ければ詳細に分かります。
私共、五感教育研究所ではカラーセラピーを五感ビジネスとして展開して行く予定です。色の持つ力で人の心理、精神の癒しなどの効果があり、色によって癒され、また、活動的になれるなど心理的に影響を与えてくれます。
例えば、ブルーというカラーを一色ても、実は何十色もあり、日本サッカー選手のユニホームのカラーも侍カラーという言われるのは、ネイビーブルーという、限りなく紺色に近く、良く江戸時代に侍たちが好んで着た事から侍カラーと言われているのです。では、何故、侍たちが好んで着たか、紺色やダークブルーは「勝負の色」戦いをするときに幸運をもたらす色とされているからです。その名残が、サラリーマンの背広の色が紺色が多いのはその訳です。
また、鮮やかなブルーは冷色のイメージがあり、物が冷たく感じたり、心が穏やかになる力があります。
もし、サントリー社が現在、開発、研究されている「青いバラ」がもっと鮮やかに成り、花屋さんで簡単に購入出来たら、彼女にプレゼントしますか、私なら、夏場の暑いときにバラの匂いのする香水と一緒にプレゼントします。
バラ=鮮やかな赤とイメージする人は多いと思います。それがブルーとなるとピンと来ない人は多いと思いますが、赤色よりも青色のバラをプレゼントされた方は、心が穏やかになるはずです。何より、斬新で面白い、日本でももっと「色遊び」と私は呼んでいるが、カラーに癒され、活動的になり、「色で幸せになる」をテーマに私共は、様々なデザイン、建築、製品などに色の巧みと題して、日本の企業や一般の方々に、五感の中でも視覚的要素が大きいですが、カラーと臭いのコラボレーションなど、五感ビジネスとして今後、私共研究所は色の持つ力を利用し、活用して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、