五感教育研究所-ぬ
!脳の働きは、ドーパミン、セロトニンなどの脳内物質、脳の神経細胞、神経細胞を支えるグリア細胞によって支えられています。これらはすべて、口から入った食物を材料に作られています。ですから、食事の内容によって、脳の機能をアップさせることができるのです。
では、どのような食事をとればよいのか。そのポイントは「ま・ご・わ・や・さ・し・い」。おまじないのようなこのコトバは、脳を元気にするために役立つ 食材の頭文字を並べたものです。“健脳食”に欠かせない食材、「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を一つずつご紹介しましょう。
「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を活用しよう!
「ま」
豆類。大豆、黒豆、インゲン豆など。あるいは、みそ、なっとう、豆腐などの大豆製品。良質なたんぱく質が豊富。また、大豆と黒豆には、血管の老化を防ぐリノール酸や脳内物質の原料となるレシチンを多く含みます。
「ご」
ゴマ。黒ゴマ、白ゴマ、ゴマ和えなど。抗酸化作用のあるゴマリグナンやビタミンEが老化を予防。カルシウムや鉄も多く含まれます。
「わ」
わかめ、こんぶ、ひじきなどの海藻類。ヨードが新陳代謝を活発にして、血行をよくします。
「や」
野菜類。とくにトマト、キャベツ、レタス、きゅうり、ほうれんそう、ブロッコリーなどの緑黄色野菜がおすすめ。これらに含まれるビタミンA、C、E、ベータカロチンは、脳の元気を損なう原因のひとつ「過酸脂質」が作られるのを防ぎます。
「さ」
魚類。とくにサンマ、イワシ、アジなどの青背の魚には、血管系の病気を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)と、脳を活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)と呼ばれる不飽和脂肪酸が大量に含まれています。
「し」
しいたけなどのきのこ類。豊富な食物繊維が血液をサラサラに。またしいたけのうま味成分・グルタミン酸は脳の健全なはたらきを保つことで役立ちます。
「い」
いも。じゃがいも、さつまいも、里芋、山芋など。じゃがいもはビタミンCが豊富で、カリウム、カルシウムなども含んでいます。

以前に野球の松井選手が、和食を中心にヤンキース時代にこの「まごわやさしい」の食事を実施していたことは有名な話である。多くの野球選手が肉類などを多く摂取していたのとは大違いである。
イチロー選手も同様にこのまごわやさしいの食事方法を導入している。
すぐに脳の栄養素と思い浮かべるのは「ブドウ糖」やアラキド酸と考えがちだが、主な栄養素であり、脳全体の活動にはバランスの取れた栄養素が必要であり、重要なのである。
私は、まごにやさいし食事にプラス乳製品を推薦している。牛乳やヨーグルトは脳細胞の伝達活動を円滑にしてくれる働きをするのです。
皆さんがよく、イライラしてくるとカルシウム不足だからというのはずばりこのことなのです。ヨーグルトなどは腸内バランスも整えてくれ、腸内もきれいにしてくれます。
但し、まごにやさしい食材は毎日のように摂取することは難しく、一回の食事でも量が多くなったり、カロリーがオーバー気味になることが危惧されます。つまり、少量を摂取することが大切です。常にお腹いっぱいに食事していると逆に脳活動が低下することが知られています。理想的なのは腹八分の食事ですが、この食事方法は難しいかも知れないが、身体にも脳にも実は良いということである。
最近、アメリカの研究グループが腹八分の食事に心がけている人は長生きというデータが報告され、話題になりました。それは、「長寿遺伝子、サーチェン遺伝子」という遺伝子が見つかり、サーチェン遺伝子にスイッチをONにすることが可能というのである。また、腹八分の食事は体力的にも精神的にも疲れにくいことが知られている。これらが「ハングリー精神」となるのです。
人のやる気にも関係している。私共は今後とも人の脳に良いものを紹介してまいります。