五感教育研究所-1
女性75%、宣伝に「ひかれる」、カロリーゼロや糖質ゼロなど、健康管理の上で気になる栄養成分が含まれていないことをうたう食品や飲料が増えた。「ゼロ」表示への関心や購買意欲について、インターネット調査会社のマクロミルを通じて全国の成人男女に聞いたところ(9月上旬実施、有効回数1030)、ゼロの宣伝文句に「とてもひかれる」「どちらからといえばひかれる」と答えた人を合わせると70%だった。性別で見ると女性で75%、男性だと64%だった。
個別の栄養成分ごとに見ると、カロリーゼロの商品は「とても買いたくなる」「買いたくなる」が合わせて73%、これを性別でみると男性(65%)、より女性(81%)が高く、ダイエット志向を映しているようだ。
実際にゼロ表示の商品を買った経験がある人にゼロ効果への期待への評価を尋ねると、健康管理上の「効果を実感できるから買っている」が40%で最も多かったものの「効果は不明だが気休めで買っている」という人も39%いて、店頭でゼロ商品につい手を伸ばしてしまう様子もうかがえる。
栄養成分以外のゼロ表示でも「添加物ゼロ」では73%、「保存料ゼロ」は71%「人工着色料ゼロ」だと69%の人が「買いたくなる」と回答、食品に安全への関心の高さも表れた。09/9/19日本経済新聞より抜粋引用。
私は現在、人の五感研究から味覚と深い関わりのある「カロリーゼロ」などの健康志向から好まれる傾向などに対してテレビ取材なども受けている。
私はこれら日本の食品、商品の表示など曖昧だと指摘している。世界基準表示からずれていると私は提唱している。日本独特の表示方法なのである。
例えば皆さんは「糖類と糖質」の違いをはっきり言える人は少ないと思われる。参考に、糖類は「砂糖、乳糖、ブドウ糖などを意味し、糖質、澱粉(でんぷん、甘味料のオリゴ糖、キシリトール、マルチトームなどを意味する」。
また、スポーツドリンクなどゼロカロリー、カロリーオフ、ダイエットコーラなど様々な呼び名で飲料水など販売されている。
実際に販売されている飲料水の成分表示には、100mlあたり17カロリーと表示されているが、実際の容器は500ミリリットルのペットボトルで販売されている。この飲み物の総カロリーは17カロリーX5=85カロリーなのだ。ところが販売されているのはゼロカロリーとして販売されている。これらは、ゼロカロリーとして販売しても良いという許容範囲というものだ。私にもよく分からない日本政府が決めた独特の基準だ。このように実際はゼロカロリーと販売されていないがら、曖昧な表示もあるので注意が必要である。健康に良いから、本当にそうなのでしようか?、私共の研究では確かにブドウ糖などの入った飲み物からするとカロリーも抑えられ、一見健康そうに思えるが、私たち人の味覚に異変が生じている。それは、ブドウ糖などの本来の甘味成分を美味しく感じられなくなり、人工的な甘味成分の方が美味しいと感じてしまうのである。
私共がある大学で調査した結果、ブドウ糖の入った飲料水とゼロカロリー(人工甘味料)飲料水では、後者のゼロカロリーの方が美味しいと多くの人が答えたのである。これが子供たちになると数字は上がる。つまり、人の味覚、甘さが人工的な甘味に慣らされたという結果である。
私は、これらの依存に対して警鐘を鳴らしている。つまり、食事にも砂糖など自然食品ではなく、人工的な甘味成分を使用しないと料理自体も美味しくないということに成るからだ。人の味覚は、ブドウ糖などの甘味は、量を多く摂取しても感じにくい、それは脳や身体のエネルギー補給として必要な栄養素である。逆に苦い、酸っぱい、辛いなどの刺激の強い食べ物は少量で敏感に感じる。これは多くの量を摂取すると身体に悪影響を与えるからである。
ところが、人工的な甘味料で甘さを理解した人は、ブドウ等などの脳への栄養素が不足気味になることが知られている。人の脳は身体の中でも酸素は40%、栄養素も20%を必要とする臓器で、これらは脳の活動、働きに関係している。脳の最大の栄養素が「ブドウ糖やアラキド酸」など、ご飯やパンなどの炭水化物、よく女性が疲れたから甘いスイーツが食べたいと口にするのは、脳がエネルギーを欲している証拠である。私が危惧しているのは、飲料水だからとゼロカロリーにして、食べ物もなるべくゼロカロリーにするという考え方を危惧するのである。ゼロカロリーなどは栄養素、カロリーが抑えられているのは良いのだが、「健康によいと依存してしまう感覚」に私は警鐘を鳴らしている。つまり、人の味覚の変化、異変によってブドウ糖などの自然の甘さを不味いと感じてしまうことである。つまり、脳が栄養失調気味になる。料理にも人工的な甘味料が入っていないと美味しく感じないと、人の脳にも変化が起こる。それは「快感できなくなる」人の脳内では、美味しい料理を食べたときなどや満腹したときに快感物質のドーパミンが分泌して「満足した」、美味しかったと実感する。但し、ゼロカロリーなど人工甘味料ではこの快感物質の分泌が少ないことが分かっている。
それからご参考に、犬とマウス、アリを使って実験を行った例を紹介しよう。ブドウ糖(砂糖水)とゼロカロリー(人口甘味料)を溶かした水を用意し、犬、マウス、アリには躊躇なく砂糖水を飲んだ。皆さんはこの実験結果どのように考えるかは自由ですが、私も夏場のスポーツ時などには飲むが決して飲み過ぎることはない。これらから現在、ゼロカロリーと人の味覚についてはテレビ局、新聞社等から長期取材を受けております。私のコメントがマスコミ等で読まれたり、拝見したらご参考までして頂ければ幸いです。