五感教育研究所-3

五感教育研究所-k

バイオミミクリーは、自然界から優れたデザインや問題解決のヒントを引き出す研究分野である。
その歴史は何百年にも遡る。例えば16世紀にレオナルド・ダ・ヴィンチが図案に描いたヘリコプター型の飛行機は、おそらくはプロペラ型の羽根をもつ植物の種子に着目を得たものだろう。イギリスに移住したフランス人技術者マーク・イザムバード・ブルネルが、木造船に穴を開けるフナクイムシをヒントに、1818年に崩落を防ぎながらトンネルを掘り進む、シールド工法を考案したことはあまりにも有名だとはいえ、20世紀に大きく進展した生物研究の結果を踏まえ、自然の発明を工学的に応用する試みが本格的に始まったのは最近のことである。
すでに製品化されたデザインもある。動物の毛に付着する種子のイガの鈎型構造をヒントにした面ファスナー(マジックテープ)、ハエの眼を模した太陽電池パネルの反射防止コーティング、ヤモリの足裏の微細構造の解折から生まれた手術用の接着テープなどである。これらはほんの手始めに過ぎない。この分野の潜在的可能性については改めて語るまでもないだろう。
バイオミミクリーの研究対象は山ほどある。砂漠や深海低など、地球上の様々な環境には、自然が作り出した驚異的なメカニズムで、巧みに適応を遂げた生き物たちがいる。今のところ、バイオミミクリー研究はそうしたメカニズムのいくつかに着目し始めた段階、つまりバイオミミクリーという山の麓あたりをうろうろしている段階である。
そもそも、動植物はなぜ、それぞれの環境条件に見事に適応しているだろう。何百万年もの間に遺伝子のランダムな異変が積み重なり、自然という実験室での試行錯誤を通じてね特定のミクロな環境下での課題を解決できる構造が形づくられてきた。生物種の生存に役立つ構造は何世代にもわたって受け継がれる。
そのような構造を持つ個体は、より長く生存でき、子孫を残す確率が高いからだ。例えば、砂漠のような乾燥した環境下では、極端な水不足にいかに耐えるかが課題であり、わずかな水の効率的に集める構造を持つことが解決策となる。
水資源の枯場が懸念される今、この分野のバイオミミクリー研究は、我々研究者がい早く取り組む課題の一つだろう。
パーカー教授の研究分野ではバイオミミクリーをバイオミメティクスと呼称することも多いがここでは同教授の承諾を得てうえで、可能な限りバイオミミクリーで統一した。大林組、2009季刊大林No?51より引用。
バイオミミクリーとは、生物模倣と訳すが、ミミクリーはラテン語で「模倣」を意味し、生物界では「擬態」なとを意味します。
私共、五感教育研究所もこのバイオミミクリー研究にも取り組んでいる。私の得意分野の一つでもある「生物生態学」からの見地で私共はバイオミメティクステクノロジー(biomimeticstechnology )
(生物模倣技術)を自然界の動植物からヒントを得て、開発やアイデア、創造性などの応用に役立ているという考え方を推進し、指導している。日本の企業に新技術、アイデア、問題解決になる方法論を提案している。具体的な方法プログラムも当社は用意している。単なる考え方から人の五感を総動員し、自然観察の方法など応用を具体的な指導方法を当社は導入している。
「自然から学び、自然から模倣する」そのためには鋭い観察眼と視覚以外の感覚、自然の音を聞く、自然の匂いを嗅ぎわける。自然の息吹を皮膚で感じ、指先の触覚で感じ取り、観察ノートからスケッチなど人の脳科学、感覚理学を応用した「バイオミメティクステクノロジー」の応用は当社が日本で唯一であると自負している。
ただ、自然や動植物からの生態などからヒントを得るだけではこれら考え方は応用できない。これらの方法論に人の創造性能力が関係してくる。目的意識がはっきりし、思考錯誤の生みの苦しみの中から、物事を時には否定的に思考し、色々な局面から思考錯誤し観察、洞察することである。
また、これら創造性を生み出すためには、人の脳や感覚を癒す、心をリラックスさせる環境も必要である。プレッシャーやストレスの中から創造性は生まれない。
これら創造性とバイオミメティクステクノロジーを組み合わせた指導方法をしているのは当社だけである。日本での歴史は浅く、発想やアイデアの一環だろうという思い込みやイメージがあるがそうではないのである。
資源の少ない日本において「技術力は世界経済に対して最大の武器なのである」。
ところが最近は、この日本の技術力、創造性能力が極端に低下、欠如してきている。
世界ではすでに今年の秋ごろから、世界経済は復活の兆しがあるが、日本は未だに未曾有の不景気のままである。それどころか、民主党のマニフェストにより、スーパーコンピュータの開発に仕分けなる。予算の削減など全く私は理解的ない。新技術、新開発にはスーパーコンピュータ無しには進まない、世界経済からも立ち遅れ、「技術大国ニッポン」に陰りも見え始めるだろう。
今後とも私共は、富士通社が12月12日に朝日新聞社の取材でスーパーコンピュータの開発に拘って行くとの会見に賛同し、支援したいと考えている。私が推進している「五感オンデマンド」
私が生みの親だが、これらの考え方、取り組みはこれら創造性から生まれ、誕生したものである。
今後、大手通信会社、システム会社、日本の企業も含め、医療、農業、産業、教育、建築業など様々な分野にIT化を促進し、単なるIT化ではなく、日本人の持つ特殊能力「匠の技」の復活、技術力を継承させるためにも、育成プログラム、ソフト開発に着手し、私共が監修してこのバイオミメティクステクノロジーを応用しながら、日本経済の復活の足掛かりに成ればと願っている。
アクションジャパンとして、今後とも私はビジネスに「脳科学と感覚生理学」の応用を提案して参ります。
これらバイオミメティクステクノロジーに関する具体的な提案書、資料をご請求の場合は、個人等との問い合わせには対応できませんことをご了承ください。また、企業の担当者、興味のある企業等が御座いましたら、私共までご相談頂ければと思います。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、