先週の新聞などでも報じられたように、地球の環境がいよいよ深刻になっているという発表がありました。
それがなくとも、最近の気候から鑑みて、皆何かおかしいと感じてきてはいました。
でもなぜかこの問題に関して専門家はさておき、一般の人間が声高に論じることが胡散臭く思われるのはなぜでしょうか?
エコロジーに関するコミュニケーションが今までうまく働いていなかったという点が大きいといわれています。
この本の著者は、コミュニケーションに関してはプロである「コピーライター」で、エココミュニケーションを真剣にやってこられた方々の中の一人です。
なぜうまく伝わらないのか、どう表現すれば伝わるのかをこの本で論じています。
そして今の経済を環境経済にシフトさせる、つまり「エコシフト」の必要性を唱えられています。
私自身もこの問題に興味を持って取り組んでいるのですが、まだまだ表現の仕方が間違っていたことを気づかされたり、基本的なことーでもとても重要なことを確認できたりしました。
環境のためによいことを「地球に優しい」という表現を良く使いますが、これってあまり的確な表現ではなかったのです。
環境が悪くなってダメージを受けるのは地球ではなく人間。人間を含む生態系がだめになるのです。
こうした誤解は「生態系」のことを「地球環境」と言い換え、それを省略して「地球」といっていることから生じているかもしれない。とマエキタ氏はこの本で言っています。
著者のマエキタ氏とは、仕事で直接ではないまでも関わっており何度かお話をさせていただいたこともあります。
マエキタ氏は私がMDのお手伝いをさせていただいている「エココロ」の編集主幹をされています。
お会いしたときも表現のことについては、こだわりを持ってお話されていたことを覚えています。
そう考えると「エコシフト」という題名も考えて考えてこだわりを持って創られたものなんだろうなと思います。
「コミュニケーション」の方法を磨くことがとても重要であることを感じました。