たかがU13のリーグといっても、毎年の成績によって昇格や降格があります。
ざっくり次男チームの地域のジュニアユースチーム数は2000~3000あります。その中でJのジュニアユースを含めたトップ20くらいが地域のリーグに所属しています。
それほどの多くのチームが目指すリーグなので、多少その学年によって強弱はあるにせよ例外はあるにせよ、毎年そのレベルを維持しているチームがそのリーグに所属している場合が多いです。
という前提を元に考えると、
例えば、Jリーグのチームは上手い子集めているんだから、強くて当たり前でしょ。とか、セレクションしているのなら上手い子多いから強くて当たり前でしょ。
という意見があった場合、
これは完全に浅はかな考え方です。
そして、試合を見るまで私もこの浅はかな考え方を持つ一人でした。
試合を重ねるごとに思うことは上手い子がいても勝てない時は勝てない、です。
逆に言うと、実力的に劣っていようがそこまで大きな差がなければ勝てるときは勝てる、です。
これは少年サッカーの8人制より顕著です。
このレベルになると、中学3年生U15にチームとして最大限の力を発揮させるという目標を持ちながら目の前の試合の勝利を目指す、ことをどこのチームでもしています。
それは、具体的にそれぞれ特徴ある選手をどう配置するのか、試合になればどう相手を崩すのか、どう守るのか、どの選手を使うか、どのような試合の入り方をするのか、そのために今どういった練習を積み重ねていくのかなど、
これらの考えがないチームは少なくとも毎年高いレベルで力を発揮できません。
そして、中学生という成長期も重なる時期なのでこの試合に出れなかった子をどう扱うかも含めて総合的なマネージメントが必要とされるわけです。
目標からぶれないように練習を重ねて今の時期、今の段階でどういう戦術でどういう役割をメンバーに与えて、目の前の試合に勝利するのか?と考えている熟練のコーチが率いるチーム同士が戦うわけです。
そう考えると仮にJのジュニアユースに私がコーチとなって、上手い子がたくさんいるから楽勝でしょ、というノリでこのリーグを戦っても勝てない、
すなわち戦術がないと勝てない
ということです。
だから、上手い子がいれば勝てる、は浅はかな考え方です。
ということから、あるコーチが他のチームを見てあのやり方が気に食わないなどはあるかもしれませんが、このレベルのチームを批判するような保護者に出会ったとしても、その大半は考え方が浅はかなんだな、と思ってもいいと思います。
私のようなサッカー経験者でもそう思うので、残念ながら経験者でない保護者が口を挟める領域ではないです。
ただ、私はサッカーを経験してきてコーチも少しは齧った身なので、このリーグ戦を見た結果このレベルを毎年維持できているチームは凄い!と感じることできます。
結果的に上位になったチームはもちろんのこと、下位だったチームもそのチームの型、やりたいことというのは、観ているだけで理解できる場面が多くて精度があがってこればいいチームになりそうだというチームばかりでした。
なので、いろいろな運も重なった結果ですが改めて次男チームに次男を所属させて良かったなーと思っています。
もう1点の気づき。
私の中で過去我々がサッカーをしていたときとの一番の違いを目の当たりにできたこと。
それはトップレベルが切磋琢磨しているということ。
これはある意味脅威です。
課題は残しつつも色々な制度が整いつつある日本のサッカー。
もはや、どの年代でも高い能力を持つ子が高い能力を持つ選手同士でさらに高いレベルになれるよう戦う環境ができあがっています。
小学生の時にいまいちでも、中学、高校と頑張っていれば逆転できるという話を聞いたり見たりすることもありますし、私もそうあってほしいと思う部分もあるのですが、果たして本当にそうなのか。
私は中学、高校といくら頑張ったとしても、このトップ層に近づくことはできても追い越すことは難しいんじゃないかと次男のサッカーを見て思っていましたが、このリーグ戦を通してなんだか良くも悪くもこの予想を裏付けるエビデンスの1つになりました。
私の経験則から導き出されている現段階の理論は、小学生の時から上手い子が結局上手いしトップレベルにいる、です。
まあ、結論付けるにはまだまだ情報が足りませんのでこれからもしっかり次男の追っかけを続けますが、そんなことを思いながらも私のこの理論に穴があることを証明するような選手を見つけることができるのか、はたまた次男や次男チームのメンバーがそれに該当するのか、チームの勝敗とは別の軸ですがまだまだ興味は尽きません。
