仕事の後、来年から正社員化するKさんと、もつりきで焼肉。

来年度はトレード人事ということもあり、ホルモンをつっつきながら情報交換をする。
 
我が社には契約社員が何人かいて、聞けば皆、正社員化に一度失敗している。
それは私も同じ。
それでもあきらめなければ、道が拓ける。
 
契約社員のころ、私はいち早く正社員になりたくて仕方がなかった。
一足先に同期が社員となったとき、嫉妬もしたし、上長に恨みつらみを書き連ねたメールを書いたこともあった。
結局そのメールは送れず、そのうちに冷静になり、消去したのだが、もしきっとそのメールを送っていたら、今の自分はいなかっただろう。
 
でも、迷える時期に信頼を積み重ねてきたからこそ、正社員になってから楽できている。
どこの部署にいても、私のことを知らない人はいないし、仕事も安心して任せていただけている。
 
新人に大しては体育会系の職場。それに心折れて退社する先輩や同期を何人も見てきた。
同じ部署の同期もまた、ここを去ろうとしている。
その点、私は辛くなったらほかの部署にいる先輩に話を聞いてもらえたり、交渉も融通が利いた。
契約社員の時代が長かった分、私のアドバンテージになった。
無駄なものなど何一つない。今になってその言葉が沁みる。
 
そう。
無駄なものは何一つないの。
 
契約社員から正社員への道を開拓し、その先に向かって私はひた走る。
契約社員のときに培った人脈と、経験を携えながら。