川柳ねやがわ
大阪府寝屋川市近隣に在住のメンバーが集まり、川柳を楽しむ会です。
月に1度 第3火曜日に句会を開催し腕を競っています。
皆様の句会への参加・投句をお待ちしています。
先ず様子を見てから…という方。見学も大歓迎です。廣田和織 090-4905-3024迄
LINEでのお申し込みも歓迎です。
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2023年8月度誌上句会報告
8月度句会は台風7号の為、急遽誌上大会とさせて頂きました。出席を予定されていた皆様や選者の皆様には大変ご迷惑をおかけすることになりましたが、皆様には快く対応をして頂き有難うございました。
おかげさまで本日、誌上句会の結果発表をさせて頂くことが出来ました。皆様の度協力本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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第五六二回 八月度 L章作品
会議室今日はネクタイして入る
高田 博泉 氏
推薦のことば 廣田 和織
「会議室に入る」という事は、コロナ下のオンライン会議ではなくその前の時代の風景を想像します。
クールビズとかでネクタイをしなくても良くなって久しいですが、今日はきっちりネクタイをして会議室に入ります。
サラリーマンにとってネクタイは、「礼儀」や「決意」の象徴です。が、「礼儀でネクタイを締める」では川柳らしくありません。
今日は取引先と大きな商談がある日。今日こそ話を決めるぞという「決意」の表れだと推測します。商談相手との約束の時刻にはまだ少しあるけれど、準備万端整えて相手を待ち受けます。しかし敵もさるもの。思惑通りにはいきません。商談はうまく進んだのでしょうか。
同じ日の博泉氏の句に
〟万歳をしたのですべて済んだ顔 〟
があります。合わせて読むと、商談は百点ではなかったけれど、お互いに妥協をした挙句何とかまとめることができたようです。めでたく一件落着!
それでは皆様、万歳三唱を!
明日から又、新しいテーマに取り組まなくちゃ!
サラリーマンライフを切り取った秀句だと思います。
この句を今月のL章に推薦いたします。
(次回推薦文 籠島恵子)
天位の句
「裏 口」 藤村 亜成 選
神様は不在裏口開いている 村田 博
「伏 線」 長尾 千賀 選
お互いに伏線にしながら夫婦 籠島恵子
「覚 悟」 平賀 国和 選
風の時代ありのまま行く我を行く 鈴木かこ
「怪 談」 鈴木 かこ 選
怪談より怖い話のあるこの世 片山かずお
「自由吟」 伊逹 郁夫 選
散る花のひとひら毎にあるドラマ 鈴木いさお
句会結果(入選句全句を掲載しています。)
「裏 口」 藤村 亜成 選
- ゴミを出すときだけ裏口を使う 片山かずお
- 裏口を見つけてからは物知りで 高田博泉
- 就活で下駄を履かせてくれた師よ 西来順子
- 裏口で会話楽しむ両隣 藤田武人
- 裏口に借金取りが立っている 南 高志
- 裏口に回れるような仲になる 籠島恵子
- わが家は入ってすぐに裏口へ 宮﨑カズユキ
- 裏口から小走りに出て行く女 新川弘子
- 裏口の出所恭しくベンチ 土田欣之
- マンションに住み裏口知らぬ子供たち 平賀国和
- 九条に裏口開けて武器輸出 穐山常男
- 真人間です裏口はありません 鈴木かこ
- おそろしいおそろしいのが闇バイト 江島谷勝弘
- スーパーの裏をしおしおフードロス 土田欣之
- 札束を積んで裏口こじ開ける 上田 仁
- 入口と裏口同じ兎小屋 井澤壽峰
- 忖度へ裏口の門開かれる 北村賢子
- 人間の裏口大事肛門科 平賀国和
- 裏口で待ってと言われ気が重い 石丸美佐子
- 親馬鹿の裏口入学から奈落 大内朝子
- 裏口の扉の鍵は顔と金 穐山常男
- 勝手口にポチ優秀なセコムです 佐藤后子
- 文春が裏口暴く甘い汁 伊達郁夫
- ゴミ屋敷裏か表かわからない 平松かすみ
- 裏口に回るお客は長居する 籠島恵子
- 天国は裏口探し逝くつもり 廣田和織
佳・裏口に軍事企業と族議員 荒川鈍甲
佳・裏木戸の描写がうまい周五郎 川端一歩
佳・裏口の閂外す白い指 石丸美佐子
佳・天国は裏口無くて地獄行き 松岡 篤
佳・裏口にコネ、カネ、ツテが屯する 川本信子
人・裏口から入る大事な頼み事 碓氷祥昭
地・裏口から迷路になっているこの世 鈴木かこ
天・神様は不在裏口開いている 村田 博
軸・裏口に居ると本音が見えてくる 藤村亜成
宿題 「伏 線」 長尾 千賀 選
- 気が付けば見守る妻が居てくれる 大内朝子
- 伏線を張るそれとなくほのめかす 冨山ルイ子
- 伏線に気づかず起こる妻の乱 廣田和織
- 伏線の方がすばらしいのが目に止まる 高田博泉
- 伏線が判ってからの後退り 碓氷祥昭
- 伏線で薄々感じていた破局 久世高鷲
- 赤紙の伏線らしいマイナンバー 伊達郁夫
- 只酒を飲まされ土産までもらう 村田 博
- 思いやり伏線とする年の功 石丸美佐子
- 言い訳の始めに伏線張っておく 片山かずお
- 友達の愚痴は自慢をしたいだけ 川本信子
- 伏線を張って成就の謀 井澤壽峰
- この飴は何の伏線妻を見る 福井正靖
- とりあえず祝儀袋は持っていく 籠島恵子
- サスペンスどんでん返しのある期待 北村賢子
- 用件はピンクの伏線物を言う 佐藤后子
- 表彰状ずらり飾って長話 南 高志
- 次の手の伏線敷いてある策士 廣田和織
- 下書きをわざと置いとく遺言書 穐山常男
- 花道へもう伏線は敷いてある 鈴木かこ
- マニキュアに女伏線のぞかせる 上田 仁
- 伏線を敷いて心にあるゆとり 大内朝子
- 逃げ道を作っておいて口説きます 中川彰一
- たっぷりともう撒いてある塩胡椒 伊達郁夫
- わたくしをダシに使ったのは誤算 籠島恵子
- いざの時母はこっそり握らせる 平松かすみ
佳・それとなく暗示してたか赤いバラ 新川弘子
佳・卓袱台にダイヤのチラシ置いてある 伊達郁夫
佳・いつも一本何故か二本の酒が出る 川端一歩
佳・会うたびに別れの予感する言葉 鈴木かこ
佳・子の未来名前に託す父母の愛 平松かすみ
人・伏線はいくつもあった痣や傷 藤村亜成
地・いつもとは違う香水つけている 藤田武人
天・お互いに伏線にしながら夫婦 籠島恵子
軸・伏線が脱線をする老いの恋 長尾千賀
宿題 「覚 悟」 平賀 国和 選
- 人生で覚悟を決めるときがある 宮﨑カズユキ
- 八十寿まで何度覚悟をしたことか 川本信子
- 終活完了覚悟は出来ている 上田 仁
- くに蹴った春甘かった若かった 土田欣之
- 水しぶき浴びる覚悟で舟を出す 穐山常男
- ちょっとした覚悟で舟を漕いでいる 籠島恵子
- ガン告知受けて覚悟の手術台 井澤壽峰
- 覚悟して検査受けたが癌は無く 松岡 篤
- 年金者覚悟が要るぞ物価高 荒川鈍甲
- 離婚するやっと決まった胸のうち 西来順子
- 覚悟した一人飯にも夜は明ける 佐藤后子
- 母の寿命二十も越えそろそろ覚悟 北村賢子
- 死の覚悟まだないらしい百五歳 平松かすみ
- 死を覚悟葬儀代貯め渡してる 冨山ルイ子
- 不撓不屈不借身命入門決意 新川弘子
- 割り箸の音で男がする覚悟 伊達郁夫
- 胆据えたときから前に動き出す 藤村亜成
- 島流し覚悟の上の直訴状 村田 博
- 白い目で内部告発みられます 中川彰一
- 公僕の覚悟に欠ける駄目議員 碓氷祥昭
- 南海トラフ準備と覚悟出来ている 鈴木いさお
- 免許返納車手放す覚悟する 江島谷勝弘
- バンジーは好きだが飛び降りは出来ぬ 藤田武人
- 覚悟したのも私くじけたのも私 長尾千賀
- 休肝日守る覚悟がちと揺らぐ 川端一歩
- 覚悟かくご何度しただろ生きるため 石丸美佐子
佳・覚悟できたかエンマが訊きにくる後期 片山かずお
佳・新たなる覚悟踏まえて開く道 久世高鷲
佳・親も子もいろんな覚悟要る長寿 福井正靖
佳・あの人の駅になろうと覚悟する 伊達郁夫
佳・苦労する覚悟の汗が開く道 大内朝子
人・なんの覚悟もなしにこの世に呱呱の声 片山かずお
地・長生きは強い覚悟と金が要る 廣田和織
天・風の時代ありのまま行く我を行く 鈴木かこ
軸・老いの道生きる覚悟に逝く覚悟 平賀国和
宿題 「怪 談」 鈴木 かこ 選
- 僕だけがキャーキャー叫ぶ肝試し 藤田武人
- 怪談より恐い話は物価高 川端一歩
- 曰くがありそういつまでも開かずの間 藤村亜成
- 怪談は怖いが燃える好奇心 大内朝子
- 背後霊物干竿で顔を打つ 穐山常男
- ちっとも怖くないアニメーションのお化け 碓氷祥昭
- ふふふふと笑う怪談話して 佐藤后子
- 三千万ももらってた政務官 江島谷勝弘
- お化けちゃう足あるやんと三歳児 松岡 篤
- 朝刊に怪談紛いの記事数多 井澤壽峰
- 蠟燭の揺らぎお化けを喋る髭 土田欣之
- 襟首にポタリと落ちる赤い水 南 高志
- 夏こそは稲川さんの出番です 平松かすみ
- 怪談噺すがる彼女をひしと抱く 久世高鷲
- 英霊が夜な夜な呻くクレムリン 川本信子
- 怪談を演じたみたい猿之助 平賀国和
- 現実は怪談よりもおそろしい 宮﨑カズユキ
- 一つ目小僧ただ見していた紙芝居 村田 博
- 怪談を楽しみに来た紙芝居 高田博泉
- 幽霊も冷ピタを貼る熱帯夜 穐山常男
- 「いちぃまい、にまぁい」お皿はゆっくり数えない 長尾千賀
- 「KWAIDAN」を読んで八雲の大ファン 鈴木いさお
- 怪談が跋扈している永田町 石丸美佐子
- 二人して怪談を聞く四畳半 上田 仁
- 春からは長い休みの雪女 廣田和織
- 怪談噺牡丹灯籠真骨頂 久世高鷲
佳・魂と怨念怪談から学ぶ 藤村亜成
佳・幽霊が酔ってくだ巻く盆祭り 入江秀雄
佳・怪談の話をしよう秘密基地 籠島恵子
佳・核よりも怖い話はあるものか 廣田和織
佳・生ぬるい雨に打たれて六条御息所 新川弘子
人・子殺しも首狩り族も令和譚 荒川鈍甲
地・怪談の鄙は土葬の白い旗 土田欣之
天・怪談より怖い話のあるこの世 片山かずお
軸・自画像が泣いて笑って独り言 鈴木かこ
宿題 「自由吟」 伊逹 郁夫 選
- 梅花藻と添い寝で水に浸かりたい 荒川鈍甲
- ひまわりもうつ向きかげん見舞状 平松かすみ
- 会いたいな盆には帰るあの人に 松本千鶴子
- 絆だと言いつつ増える家族葬 南 高志
- ノンアルで楽しんでいる下戸夫婦 平賀国和
- 注ぎ込む命の果てに得た平和 福井正靖
- 故人忍び今の幸せ噛みしめる 西来順子
- 人情を知らぬ天狗の鼻っぱし 上田 仁
- スカウトの目が煌めきを探し出す 藤田武人
- 倹約をしよう貯金をしなければ 冨山ルイ子
- 一人言タマが尻尾で聞いている 石丸美佐子
- マイナカード持っているけど怖いです 松岡 篤
- 暑いからあずきバー五本も食べる 江島谷勝弘
- 四年振り少し小ぶりな花火だが 村田 博
- 放っておけ夫婦喧嘩はすぐ終わる 中川彰一
- 絵日記から飛出して鳴くあぶら蝉 長尾千賀
- 卓袱台を囲む一汁一菜の朝 新川弘子
- 母とまた違う生き方黒日傘 川本信子
- いつまでの残暑うろこ雲をさがす 籠島恵子
- ペン先が夢を誘う原稿紙 土田欣之
- 近頃は娘の食事が口に合う 高田博泉
- テレビからワンコがきゅうり食べてはる 北村賢子
- 平和への礎たらん百日紅 碓氷祥昭
- 人間の勝手で種のないぶどう 穐山常男
- 夏のコンパス水平線を抱いている 鈴木かこ
- バックムーン私一人の願い事 佐藤后子
佳・懐かしく恋に溺れた日を思う 大内朝子
佳・何をするのも大儀になっている傘寿 片山かずお
佳・足ることに煮えきらないでいる齢 籠島恵子
佳・生涯青春そんな気持ちで生きてます 川端一歩
佳・上書き保存きみと笑っている時間 鈴木かこ
人・本物の嘘は真実に劣らない 藤村亜成
地・目標が決まり大きくなる歩幅 廣田和織
天・散る花のひとひら毎にあるドラマ 鈴木いさお
軸・言い訳をしないと決めた青いバラ 伊達郁夫
■ 参加者名(到着順・敬称略 )三十七名
平松かすみ・荒川鈍甲・伊達郁夫・久世髙鷲
廣田和織・籠島恵子・井澤壽峰・西来順子
冨山ルイ子・川本信子・鈴木かこ・福井正靖
藤村亜成・鈴木いさお・新川弘子・高田博泉
❀平賀国和・藤田武人・穐山常男・石丸美砂子
江島谷勝弘・長尾千夏・中川彰一・松岡篤
南高志・村田博・佐藤后子・入江秀雄
碓氷祥昭・上田仁・大内朝子・片山かずお
川端一歩・北村賢子・土田欣之・松本千鶴子
❀宮﨑カズユキ ※ ❀印は初参加
◎前月の訂正とお詫び
「自由吟」の八句目 作者の訂正
暑い暑い愚痴れば笑う立場 弘子 ⇨ 賀世子
弘子さんから私の句でないとご指摘いただきました。
謹んでお詫び申し上げます。
■L 鐘
・八月句会は丁度十五日に危険水域の台風7号が近畿襲来とあり、急遽通常句会を中止し誌上句会に変更して実施することになった。その為当日出席が見込まれる方には電話で変更の連絡をし、大変ご迷惑をおかけしました。
・十八日予てから出席したいと思ってた鈴木かこさんが主催する
奈良「天平の会」に参加した。二次会にも出席し肝胆相照らし誠
に有意義な至福の時間を過ごすことができた。
・私事で恐縮ですが二十八日明け方高熱が出て、病院へ行くと、
まさかのコロナ感染。家族にも感染させ、今更ながら疫病の怖さを
身をもって思い知った。以前のように重症化しないとはいえ、感染
すると大変です。5類感染症に移行後、甘くなってますが感染力は
半端じゃありません。今も自粛中です。相手は見えないのでどこで
感染したか不明。感染したら自己責任。どうか皆様もくれぐれも、
ご用心下さいますように。 (亜成)
第45回
川柳ねやがわ 誌上大会開催
このたび「川柳ねやがわ」では誌上川柳大会を開催させて頂くことになりました。皆様の渾身の川柳の投句をお待ちしています。
■課題(1人各題2句以内の未発表作品とします。)と選者
「 魔 ] 共選 居谷 真理子 選
「 魔 ] 共選 平松 かすみ 選
「 顎 ] 共選 池田 武彦 選
「 顎 ] 共選 伊達 郁夫 選
「レール] 平井 美智子 選
「ずたずた] 土田 欣之 選
■投句締切 2023年11月10日(金)必着
■参加資格 全国の川柳愛好の皆様
参加の方全員に入選句掲載の大会誌を謹呈いたします。
大会誌は12月下旬発送予定
■投句要領 所定の応募用紙(コピー可)または便箋に
必要事項をご記入の上郵送願います。
参加費 1,000円(切手不可)
■賞 各課題・選者ごとの最優秀句=天位計六句に対し呈賞
■投句先(問い合わせ先)
〒572-0840
寝屋川市太秦桜が丘7-17 廣田和織宛
TEL 090-4905-3024
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■川柳ねやがわ 10月句会予告
☆ 会場 産業振興センター 3階
京阪寝屋川駅西側出口下車。徒歩約5分
☆ 日時 10月17日(火) 開場 12時20分
出句各題 3句 締切り 13時
投句 どなたでもできます。
切手420円分(84円切手5枚)同封の上 下記事務局宛
16日(月)必着でお願いします。
※句箋(A4コピー紙八つ切り)又は便箋でも可
句箋の場合裏に題と雅号を記入。
☆ 題 (席題はありません)
「空っぽ」 松岡 篤 選
「オンボロ」 藤田武人 選
「落ち込む」 秋田あかり 選
「おもしろい」藤井宏造 選
「自由吟」 伊達郁夫 選
川柳に興味のある方は
LINE・TELにて廣田和織までご連絡ください。
発行 会長 廣田 和織
TEL&FAX 072-822-5823
090-4905-3024
《 事務局 》編集兼印刷 藤村 亜成
〒573‐1104 枚方市楠葉丘1―9―13
TEL&FAX 072-867-4603