請求書、何かに紛れて気がつかないうちに捨てちゃって、後から再度の請求がきたり、サービスが使えなくなったりしたこと、ありませんか?
「捨てなきゃ良かった…」
後悔先に立たず。覆水、盆に返らず。
だから、企業や官公庁などは書類の保管期限を定め、何かあったときに備えています。書類を電子化しても、大本が紙の場合には邪魔にならないところに整理して保管します。訴訟等では電子化された情報が証拠として採用されない場合もあるからです。
さて、東日本大震災では役所にも大きな被害が出ました。戸籍の原簿が流されてしまい、県の法務局にあったバックアップも危うくデータを取り出せなくなりそうになった自治体もあります。保険として、紙の書類を電子化しようというのは、そう、悪い考えではありません。
但し、原本を一定期間、保存せずに廃棄するのは、いい考えでしょうか?
上の記事で話題になっている自治体は現在、訴訟を抱えています。また、この訴訟が他市との関係に影響を与えています。
訴訟は書類と弁論の戦いです。この戦いにおいて、自ら武器である書類を廃棄するというのは、果たして得策でしょうか?また、書類の廃棄が周囲に与える印象はプラスでしょうか、マイナスでしょうか?