仕事柄、
「もう離婚したい!」
と考える相談者と接する機会が多いです。
もちろん、その相談者の状況によっては
「これはもう離婚してしまった方が
お互い幸せになれるだろうな・・・」
と感じられる場合も多くあるのですが、
離婚しないでも仕合せな家庭生活を維持できる
という段階なのであれば、
なにも無理に離婚する必要はない
(結婚生活を維持して行く方が良い)と思います。
いくつか離婚までには至らないようにするために
普段から相談者に伝えているアドバイスをまとめてみます。
(1)けんかをなるべく「話し合い」に誘導する
夫婦と言ってももともとはまったく別の家庭に育った他人同士。
価値観の相違などから「どうしても相手のここは直してほしい!」ということもあるものです。
そういった場合にひとっとびに
「あなたのここを直してほしい!」と相手に伝えるのではなく、
相手の人間性に対して基本的には理解と尊敬を示しつつも、
この尊敬する気持ちが亡くなってしまわないようにするためにも、
この部分だけを直してほしい、という風に伝えると
実りのある「話し合い」をすることができるでしょう。
(2)相手を「他人」と認め、良好な関係を維持する努力をする
日本の家庭では
「夫婦の間ではあれこれ口に出して言わなくても、呼吸で通じるものがある」
ということが重要視される傾向がありますね。
しかし、前述のように夫婦といえどもともとは他人同士。
基本的にはコミュニケーションがないと意思疎通は
完全にはできないものと考えておきましょう。