週末起業から独立起業への移行にあたって | プロコーチ/コンサルタント育成がライフワーク。

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銀座コーチングスクール代表・「コンサルタント養成講座」講師・会員組織構築コンサルタントを務める森英樹が経営戦略・起業・コーチング・コンサルティング・リーダーシップ・仕事術を語るブログ。

週末起業が軌道に乗ってくると、独立起業も視野に入ってきます。

独立起業は週末起業の延長ではありますが、自分自身の生活費を賄ってくれていた本業の給与収入を失うわけですから、いつまでも「週末起業家感覚」のままでいると、よろしくありません。

特に、少なくとも生活費をきちんと稼げる状態であるかどうか、しっかりと見極めてから独立起業に踏み切ることが必要です。

具体的には、商品の原価計算と販売価格を見直すことです。

週末起業の場合、粗利益が1円でもあれば、それでよし、という面があります。

ですが独立起業となると、売上から原価を差し引いた金額、すなわち粗利益の中から自分の生活費を賄わなければなりませんので、粗利益額が十分に稼げているかどうか、シビアに検証することが大切です。

自分が必要とする生活費を稼働時間数で割ると、時間給を算出できます。

たとえば一つの商品・サービスを提供するにあたり、あなたはどれだけの時間をかけているでしょうか。そこから得られる売上から原価を引き、さらに、かけている時間数に時間給を掛けた金額を差し引いた場合、黒字になるでしょうか。

赤字になるとすれば、そのビジネスでは、あなたの生活費を賄うことができていない、という話になります。

となると、時間を合理化するか、販売価格を値上げすることを考える必要が出てきます。

そのあたりの計算ができる週末起業家は、独立するにあたり、商品を値上げして粗利益を確保するようにしています。

週末起業の実績を積むことで自信が高まったということもありますが、独立後の生活を支えるためにも、それが必要となることが多いのです。

そう考えると、週末起業家の場合、まだ自信がない一方で、生活費の心配もないことから、つい販売価格を低く設定しがちになります。

できることなら、独立してから値上げをするのではなく、独立前から「適正価格」をしっかりと算出し、その値段で販売することを心がけたいものです。