今もなお、渦中にいる兵庫県知事の斎藤元彦氏。
ついに、県議会の議員全員が辞職に賛成しているという状態に陥りました。
今もなお、一貫して知事辞職は行わないと反論している斎藤氏。
しかし記者会見の場ではついつい思いが募ったのか、涙を見せることにもなりました。
その涙とは、自分自身を応援する方々に対し、自分が対処できていないということに対しての、悔し涙だと。
記者からは、亡くなった側近の方に対する思いかと聞かれ、どうもそのような思いではなかったようですが。
ここはあくまでも想像の域ですが、今回の一連の騒動に対して、自分自身に原因があるという思いが少しづつ芽生えてきているものの、押し並べて被害者意識が強いのでは、と感じます。
自分は一生懸命活動してきた。
しかし、その一生懸命を察しない部下が少なからずいる。
したがって、自分には知事辞職する理由はない。
ただし全体として、問題ある状態なので、自分を支援している方々には申し訳ない。
そのような思いではないかと推測します。
物事がうまくいかないのは、自分というより周りにあるという他者責任、ひいては他者依存の価値観がそこにあるのでは。
自分で、自分を変化させていきながら目標達成していくという人生ではなく、常に周りが自分をお膳立てする。
若くしてお殿様の価値観が身についてしまっているように映ります。
こうした価値観の人が人の上に立つと、悲劇を生むことがあります。
世の中には、一定数でこうした人たちがいるように思います。
兵庫県や県民は、改めて今回のお殿様選択において、何が問題だったのかを省みて、知事はどうあるべきか、考え直す機会だと思って欲しいものです。