インドのモディ首相は、プーチン大統領に招待され、モスクワにて首脳会談に臨みました。
インドは、自国の軍備品の4割をロシアから提供を受けていることで、ロシアとは友好関係を維持しています。
西側諸国にもベッタリとならず、中国は隣国として領土問題があり敵対関係にありますが、対ロシアで言えば制裁には加わらず、いわば中立的な立場を目指しているようです。
今回、ロシアはウクライナの首都キーウを攻撃し、小児病院などを破壊し、多数の子どもや市民が犠牲者となり、国連事務総長をはじめ多数の国々がロシアを非難しました。
このタイミングで、ゼレンスキー大統領は、インドのモディ首相がプーチン大統領から大歓待を受けている様子を見て、子供が犠牲になっているのに大変失望した、とのコメントを公表しました。
当然といえば当然の思いです。
そもそもインドは、中立とはいえ、ロシアの石油をこの2年で桁違いに輸入を増やし、西側諸国からのロシア制裁を骨抜きにしてしまっています。
今やロシアの石油輸出は、中国とインドでほぼ9割に上り、インドは中立どころか蜜月の状態になっているわけです。
ロシアはその結果、経済的に落ち込むことなく、ウクライナ侵攻を継続できているわけです。
ある国が独自の外交を示す事に、他国は一々介入はしません。
しかし、大国となり、その行動が世界に影響を及ぼすとなると、そうはいきません。
NATOや日本は、この事実をもとに、インドに対して、戦争終結に向けてどうロシアと接するべきか、大国の責任をどう果たすべきか、しかと話し合いを持つべきです。
このままのインドの行為には注意が必要です。