20年ぶりとなる新札紙幣の登場。
1万円札は、資本主義の父と呼ばれた実業家の渋沢栄一。
5千円札は、女性の地位向上に貢献した教育者の津田梅子。
千円札は、破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎。
これら三枚の紙幣が3日から登場しました。
新札登場の目的は、偽札予防のため、とのことで、見る角度で絵が変わる技術が織り込まれました。
キャッシュレス化を進めている政府ですが、一方ではいまだに4割程度代のキャッシュレス決済が実情で、その意味では、新札に湧くというのは日本の特徴と言えそうです。
加えて、タンス預金の現金をいつ両替するかで悩む人も出てきそうです。
世間の賑わいを冷静にみている人もあり、それは自動販売機などで現金の読み取り機の交換を、自腹で行っている業者の方達です。
自分たちが新札を導入して欲しいと言ったわけでもないのに、交換機の入れ替えになぜ自腹で費用負担をしなければならないのか。
ごもっともな話です。
また、この新札の登場で日本経済が沸くことにつながるのか。
これは微妙だと言わざるを得ません。
海外に行きますと、現金の場合、為替交換が非常に手間になることは知られています。
従い、支払いにはほとんどのケースでクレジットカードが使用されます。
果たして、今回の新札は日本国内の空気感を変えることになるのでしょうか。