関西きってのマンモス校・近畿大学。
理事長は、創建時より渦中の人・世耕参議院議員の家系が担っているとの事。
6日に行われた近畿大学の入学式に際し、世耕氏の理事長への去就が注目を浴びていましたが、辞任の文字は浮かび上がってこず、理事長として淡々と訓示を述べたとの事。
一方、近畿大学の一部の教職員は、理事長解任への署名を集め、4万人程度賛同者があったとの事。
当の世耕氏はどう思ったのでしょうか。
叩かれても這い上がるネバーギブアップの精神を、若者の前で体現して見たかったのでしょうか。
近畿大学の創設者である世耕氏の祖父・弘一氏は、立志伝中の人と知られています。
教育者であり、大臣経験もある政治家であり、その後に近畿大学を創設した人との事。
そうした世耕家の流れを汲む中で、今回の裏金問題に手を染め、果たして教育会に責任者として名を連ねて良いのか。
そうしたいわば渦中の人が、大学の入学式で挨拶をする事で、野次馬的に見れば、社会から注目を浴びるという意味では、聞いている人としては、満更悪いという気持ちにはならないかもしれません。
しかし、イメージはやはり良くはないと思います。
日本の文化では、清濁併せ持つことは全く悪い事だとはならない空気があります。
考えてみれば、世の中に聖人はいないと言って良いかもしれません。
その中で、今回の裏金議員たちは、今後どのように禊をすましていくのでしょうか。
関心を持ち続けたい事項であることは間違いありません。