月面での人間の居住について、米国のみならず中国およびロシアも、具体的に検討していることは知られています。
これに関係し、太陽エネルギーだけでは十分ではないため、原子力発電所をも設置する案が、米国は2030年代初頭に、ロシアと中国は協働の下2030年代半ばまでに実現したいとのこと。
情報の信ぴょう性は十分ではないかもしれませんが、少なくとも米国では、そうした計画が実存しているとのこと。
あまり後ろ向きと思われたくないのですが、正直言って月に人工物のしっかりとしたものが出来ることへは、違和感が残ります。
自分の中で、月というのはロマンの世界であり、非現実的世界であるとも思えるからです。
日本人であれば、月の表面にはウサギがもちをついているイメージが定着しており、先日のJAXAのSLIMレベルだけで済めばよいのですが、そこに居住空間セットを設営しますと、月のイメージが、ころっと変わってしまうような気持がしてします。
受け入れ可能な開発レベルとそうでないものとの違いを明確に答えることはできません。
加えて、地球上での問題解決に、どのように関係してくるのかもよく分かりません。
ましてや、月の現場で民主主義国家群と専制主義国家群の開発競争が繰り広げられますと、まったくため息が出てしまいます。
しかし、こうした開発の動きは、着々と進んでいると見れば、世界は早期に、どのレベルまでの開発を了解とするのか、共通の制限を決めてほしいものです。
ロマンと現実との違いをどう見ればよいのか、悩ましい問題がまた一つ増えてきそうな感じです。