なぜかキューバにある米国の囚人収容所グアンタナモ。
アフガニスタンにてアルカイダの戦闘訓練を受けることになったものの、その後完全に縁を切った人物が、米国の執拗な容疑扱いを通じ、同収容所に収監され、14年間拘束され続けました。
テロ容疑は最終的には解かれたこの人物は、獄中記を発表し、その状況を映画化し「モーリタニアン 黒塗りの記録」として世界に発表されました。
その作家・モハメドゥ・スラヒ氏について、この度、日本のある社団法人は彼の日本講演を企画しましたが、外務省は入国査証発行を許可しなかったとのこと。
スラフ氏は、テロ容疑が晴れ、現在オランダに住む中で、欧州内では行き来が自由にできているとのこと。
しかし、日本は依然としてテロ容疑者扱いしているのか、入国許可を与えることはしていないわけです。
日本政府・外務省は、米国のテロ容疑誤認をしたことへ忖度したのでしょうか。
スラフ氏は、日本は平和国家なのに、なぜ今だにこのような認識か、と憤りを隠せないとのこと。
日本は、実際の入国審査を行う入管庁は法務省管轄で、在留資格(査証)付与は外務省管轄となっています。
いずれも、疑わしきは外から中に入れない、というミッションが強いのでしょうか。
その割には、国内でのスパイ法もなく、中国当局の秘密警察への調査もなされていなく、緩いところも指摘されています。
外務省は改めて、氏の情報を世界から集め、入国への許可を再検討いただきたいものです。