世界的指揮者の小澤征爾さんが亡くなりました。
享年88歳。
若いころに、単独でフランスにわたり、数々の名指揮者の下で技術を磨き、自身も世界的な指揮者となった小澤さん。
晩年はガンに見舞われたりし体調を崩されていましたが、若手の育成に注力されていました。
師である斎藤秀雄さんを偲んで、斎藤記念オーケストラを組み、クラッシック音楽を通じてその奥深さを世に知らしめる活動も行ないました。
世界から若手の音楽家を呼び、指導を行っているとき、人種の壁を越えて一つの音楽を作り上げる姿を見て、感動で涙ぐむこともあったとのこと。
自身も若いときに日本を飛び出し、欧州や米国を拠点に音楽家活動をしていた若いときの頃を思い出されていたのでしょうか。
日本の若い人たちにも是非とも海外に飛び出してほしいという思いを持ったおられていたそうです。
ちなみに、先ほどの斎藤先生はチェロリストでしたが、当時弦楽四重奏団を組んでおり、4人のメンバーのうちの1人のバイオリニストが、黒柳徹子さんのお父さん、だとのこと。
どこかでこうした関係がつながってくるのですね。
体調が許す限り、最後まで音楽活動を止めることなく、ひたすら情熱を注ぎこんだ人生。
そこには定年という発想はなく、生きていくうえでの忖度に目も触れず、一生通じて、前向きに自分の時を大事にされてきた一生だったと思います。
ご冥福をお祈りします。