こんにちは。今回はちょっとつたないレビュー的ななものを…。

 

その第一弾が「カメラ、はじめてもいいですか?」という漫画です。

 

え、一発目から漫画?と思う人もいるかもしれません。

しかし侮るなかれ。漫画から得られる情報って軽く見ることができないのですよ。

この漫画は要するに、カメラ女子的なものを取り上げている漫画です。

面白いのが、おそらく作者さんの趣向だと思うんですけど、富士フイルムやRICOH、ペンタックスのカメラが頻繁に登場します。

RICOHとペンタックス実際には一つの会社なのですが、この二つのブランドに共通しているのが、実用性を担保しながら趣味性の高いカメラのラインナップが豊富だということです。

キャノンやニコンなどプロユースで定番となっているカメラとは一線を引き、あえてミラーレス市場ではなくて一眼レフカメラ市場に腰を据え続けるペンタックスは、本当に面白いメーカーだと思います。

かくいう私もペンタックスは好きなのですが、デカいわ重いわ派手なシャッター音だわ色ノリは濃いわ…、凄いメーカーだなって思います。

そんな本作品では、カメラを通じてストイックに上達することを主目的として描いておらず、楽しんで日常に溶け込みながら、自分だけの写真を撮影する、という、どちらかというとハイアマチュア思考のような描写が多く登場します。

ロケ地も私個人的にゆかりのある場所が頻繁に登場していまして(笑)

基本的に西武鉄道沿線。それも本線系統だけではなくて支線沿線の風景まで出てきて、「おー…!」ってなります。

生まれてこのかた30年以上を西武線沿線で生活している自分にとっては、嬉しい限りです。

漫画ですが、イラストのタッチが細く繊細で、ストーリーも緩やかに進んでいくので、カメラ初心者の方でも読みやすい内容になっているのではないかなって、思います。

それじゃあニッチな機種しか出てこないの?って言われると、そういうわけではありません。

ソニーのミラーレス機をはじめ、プロ界隈での使用率の高いメーカーもきちんと取り扱っています。

昨今はカメラ関連を紹介しているユーチューバーが波を作っているせいで(言葉が悪いですが)、「ちゃんと写るカメラ」というものが脚光を浴びやすい時代になった気がしています。

しかしこの漫画で一貫していることが、そういった機材にとらわれることなく写真を楽しんで撮ること、に重きを置いていることです。

上達したいと思い日々様々な被写体を撮影し、ライトルームやキャプチャーワンなどに張り付いている上昇志向の高い方にも、結構お勧めできる漫画だと思っています。

カメラは自分にとって大切な存在ですし、こだわるのは当たり前と言えば当たり前。

しかしそのこだわる理由が「好きなユーチューバーさんが使っているから」「カメラ雑誌でおススメされていたから」というある種のしがらみにとらわれ、写真を撮ることが試練のように感じている人も少なくないでしょう。

そんな中この漫画では、

 

「自分はどういう写真が撮りたいんだろう」

という、ある種の原点となる疑問を投げかけてくれます。

 

「カメラなんてなんでもいい。」

この言葉の意味を真っ向から突き付けてきます。

私はその真意は、カメラなんて撮りたいものが撮れれば何でもいい。ということだと思っています。

クライアントワークだったら先方が満足のいく写真を撮れれば何でもいい。

子供を撮影したいパパやママは、子供の笑顔を撮影出来れば何でもいい。ということになるわけです。

これを気づかせてくれる漫画ってなかなかないんですよ。

 

「好きを大切にする」

この考えを持ち続けることが、クリエイティブを語り行動するうえで、必要不可欠な要素なのかもしれません。

 

現在7巻まで発売されています。

カメラが好きだけど教本的な書物は苦手。そういう方にはかなり刺さる漫画だと思います。