早速すべての資料を持って朝一番に国立病院へと向かいました。
受付をすませて弟子と一緒に順番を待っておりました。万一にそなえて医師と格闘するための委任状を手にしながら少し緊張もしておりました。

しばらく待つと名前が呼ばれました。
「どうぞ、付き添いの方と一緒にお入りください。」

あれ、何か市民病院との打ち合わせが出来ているのかなというぐらいに親切に診察室まで案内されたのです。

医師の対応は市民病院とは打って変わって親切丁寧、おまけに逐一病巣に対する説明が丁寧でありました。

「本日は患者さんの病巣より新たな細胞を採取し、細胞がどのようなタイプの種類かを調べる最終検査をさせていただきたいと思います。

この細胞検査によって治療方針を決定していきたいのです。万一、検査結果で悪性度が高い場合は

手術前に抗がん剤によって細胞自身の活動を弱めてから摘出する方が完治率が高くなりますし、結果的に腫瘍も小さくなる可能性が高いのです。

悪性度は大きく分類しますと、レベルが1、2、3まであります。
悪性度が高いほど3に近付きます。これはステージとは関係ありません。

本日早速検査をさせてもらってよろしいでしょうか?との説明を丁寧にしていただきました。

私たちはなんの異論もなく「よろしくお願いいたします。」と、深々と頭を下げてその医師を全面的に信頼しました。

やはり医師というものは患者から信頼されてなんぼですね。
次に外科担当医師の診察です。待つこと1時間。かなり人気の医師のようでした。

(病院のレストランにてピラフを食べて待ちました。いかにも病院食という感じですね(^^;)


名前を呼ばれ、やはり今度も付き添いの方もどうぞと言われたので、私は
「もうこの委任状は必要ないな」と思い鞄の奥底にしまい込みました。

面談した医師はなんと病院の外科長でした。一番偉い人ですね。

「あなたの手術担当は私となっておりますよ。一緒に頑張りましょう。大丈夫です。」と言われた瞬間、弟子の目から涙がこぼれていました。

私も少し感動しました。これぞ地獄に仏、癌患者にとっての医師からの言葉は閻魔大王のお言葉と同じぐらいです。

そして手術日もかなり早まりました。
市民病院が4月20日だったのに対し、国立病院は急ぎの枠を使用しますからということで3月中にしてもらえることになったのです。

本当に親切丁寧仕事が早い、○○工務店のような感じです。

(弟子のエコー検査画像)

その医師が本日のエコー検査の画像をみるなり、
「おー、この腫瘍はまるく治まってくれていてどこに対しても転移の血管や細胞は見えませんね。ここまで治まってくれていたら手術もやりやすくて安全ですよ。

良かった。あとはこいつの細胞の顔を見て、それによって悪性度が判ります。それから手術方法を考えましょう。

一週間経ったら結果が出ますからそれまでゆっくりしていてください。」とおっしゃっていただきました。

私は心の中で、
「実は腫瘍の転移層を消失させたのは私の最先端医療の案だけどね。」とひそかに思っていましたが、診察室を出るや私は弟子に言いました。

「あの医師はきっとお釈迦さまだよ。」

本当に地獄でお釈迦様に出会ったような感覚になる医師でした。この日にやっと少し安心できることとなりました。

(仲間の弟子が手作りしたお地蔵様の御守り。般若心経が入っています。)


しかし、細胞検査の結果を聞くことに対してはそれ相応の覚悟をしておくようにと弟子には伝えておきました。

なぜなら、2年前のPET-CTでは紛れもなくその部位にはガンの影すら存在していなかったわけでして、しこりの感覚も全く無かったということですから。

この2年間で約2センチ弱までガン細胞が成長したことになり、さすればこのガンは、必然的に細胞分裂の非常に高い性質のガンということになります。

また、2年前にPET-CTをしたことまでは医師には伝えていなかったので医師としても通常10年以上かけて2センチまで成長していると思っているのではないでしょうか。

現に私はスーパードクターの医療でこの弟子のガンが転移層に移ろうとしている血管を見ていますし、そのドクターも悪質やなと言っていたこともあり、相当の覚悟はしていました。

しかし、ここからが今までの私の祈祷の効果が出ていたかどうかが判るときでもあるのです。

(当主護摩祈祷)

(当院壇にある妙見菩薩の紙銭が天上に向かっている写真が偶然撮れました!)

実は最先端医療で弟子の癌の手術をしてからすぐ私は毎日のように弟子に対して星供養と護摩祈祷を繰り返し実施しておりました。

私はイザというときは最先端医療後に星供養をして、そして最高の医療を受けさせている間に思いっきり祈祷をするのです。

それも医療方法にかなった祈祷をします。今回の祈祷方法はガンの腫瘍を摘出するまでにどれだけの癌細胞を眠らせてしまうかです。

星供養というのは弘法大師空海が特に病気に対しては必ず効験を出する約束をしている位に、当院でもすごく色んな病気に対する効果を出しています。

(当院星供養で弟子の無事を祈る宗徒の皆さん)


他人の場合、私が医療をコーディネートするわけには行きませんから祈祷一本となります。それでも本当にほとんど効果はでます。

こんなことで嘘をついたら詐欺になりますから本当です。

医者の子どもが余命宣告されていたことが本当に取り消され、また、私の看護士である弟は歯科医の医療ミスによって、

所謂インプラント手術の失敗でひどい副鼻腔炎になりどうしようもない状態になりました。

阪大病院で手術日まで決まっていたのですが、一度、ダメ元で私の祈祷を受けてみるということで、祈祷を初めて受けたその夜、弟の鼻から多量の血液が流れ出て布団を真っ赤に染めたといことでした。

なんとその結果、長年副鼻腔に溜まっていた膿が全部流れ出て病巣が無くなったのです。

いまでも覚えていますが、一緒に阪大病院まで結果を聞きに行きましたところ医師より「私たちの経験則上では理解できませんが、もうCT画像上には病巣が存在しませんので手術の必要はありません。」ということがありました。

また、脳炎で意識不明となっていた方も祈祷をしたら一週間で目覚め、今でも元気に当院に通われているのです。

このように多種の病気に対してはすごく効果を出しているのですから今回の弟子の病気に対しても自信をもって一生懸命星供養と護摩祈祷を繰り返したのです。

(当院護摩壇)

護摩祈祷の瞑想は弟子のガン細胞を不動明王の炎の力で弱らせ、その上で愛染明王の冠となっている獅子の大きな口でガン細胞を食い尽くすイメージで破宿星の印と真言を何百回と繰り返し唱えます。

そして最後には愛染明王の破魔矢によってガン細胞の核を攻撃して消失させてしまうように強く強くイメージして供養の作法を続けるのです。何度も何度も。

(当院巡礼)

そして国立病院へガン細胞の病理検査の結果を聞きに行く1日前、河内長野の槇尾山にある西国三十三所観音霊場第四札所の施福寺に参拝しました。

境内にあるお釈迦さまの体を、皆で弟子の悪い場所をさすっていました。私はその姿を遠くから眺めていて、皆が心配している、皆本当に優しいんだなぁと感心しておりました。

そして施福寺の帰りに近くにある高野山真言宗遺跡本山の観心寺というお寺に立ち寄りました。

(当主観心寺にて祈願

この寺院ですが、なんと弘法大師空海が直接北斗七星を灌頂した寺院であり、灌頂した星を7本の木におろしているということであります。

ですから、当院星供養と大変関連深い寺院といいますか、我が寺院の親分のような寺院ということになります。

なんか直接当院に縁あるような感覚を覚えています。


そして弟子を含め12人ほどで入山しようと入山料を払おうとしたとき、役僧の方が

「貴方たちは私たちと同じ系の宗派の寺院の方たちと思われますので入山料は要りませんよ。」

と、本当にありがたいお言葉をいただきました。
本堂に向かって歩いて弟子が極楽橋の手前にさしかかったときです。

ふわぁ~と、タンポポの綿毛のようなものが弟子を中心に舞い出したのです。
まるで今まで弟子がそこを通るのを待っていたかのようでした。

※感動した私がこの季節にあるはずもない観心寺の蒲を撮影しているところを撮影されました

よく見ると、なんと蒲の穂の綿毛でした。それを見て全員びっくりしました。

そもそも蒲の穂の綿毛というのは当院が昨年から今年にかけて人々の健康の祈願のためにと集めてきたものです。それが蒲の穂の綿毛だったのです。

(弟子が昨年必死に色々なところから集めた蒲の穂

皆さまは因幡の白兎の神話をご存知ですか?

簡単に説明しますと、鳥取の海辺で白兎がサメに毛を剥かれて赤肌で痛い痛いと泣いているところに、大国主命が通りかかり、泣いている白兎に「どうしたんだい」と尋ねたところ、

「私は悪いことをしてしまった罰としてサメに毛皮を剥かれてしまい、赤肌になってしまいました。痛くて痛くて仕方ありません。このままでは長く生きられません。どうか私をお助けください。」

と、大国主命に懇願したところ、大国主命は「君が反省をして、そしてこれから真面目に生きて行くなら教えてあげるよ。

その赤肌になっている傷をキレイな水で洗い流し(この水は奈良にある三輪神社の薬水のことでもあります)、
そしてそのあとに蒲の穂の綿毛を傷口にまぶしたらキレイに治り、君が死ぬことはないよ。」と教えてあげたのでした。

昨年弟子が手作りで作成した因幡の白兎の蒲の穂マット

北斗七星を召喚している観心寺で、弟子が通りかかったときに蒲の穂の綿毛に囲まれるなんて、とても信じられませんでした。

だって蒲の穂というものは夏頃に花をつけて秋頃には穂の綿毛はすべて風にのって散っていくものなのです。今回訪れた3月の時期に散らすものではないのです。

その綿毛が弟子が訪れるまでに大量に穂の状態で辛抱して待っていたかのように一気に綿毛となって散りだしたことは奇跡としか思えませんでした。

今度ばかりは本当に仏様からの強いつながりを感じずにはおられませんでした。

(当院の先祖供養の塔婆立ての場所にも蒲をたてています)

私は弟子を連れて本堂にお参りし、当院でお唱えしている鎮宅霊符和讃という星供養専門のお経を唱えたのでした。

そのお経には当院の役僧と他の者と一生懸命唱えました。そのお経に観心寺にこられていた参拝者の方たちにも感動していただき、とてもうれしく思いました。

星をお祀りしている本堂にてその星を祀るお経をよみあげたことに大変深い感動を感じ、みんなで弟子の病にたいして、どうか仏様のお力をお借しくださいと強くお願いしたのでした。

(当院施餓鬼壇にある極楽寺より取り寄せた蒲の穂)

その翌日、国立病院へ先日採取したガン細胞の悪性度合いの結果を聞きに行きました。

結果は次の通りでした。

何と悪性度が高かったはずのガン細胞の80%以上が活動を停止していたのです。

※弟子本人のガン細胞より出したサンプルで黒い部分の細胞はもう活動しておらず、
※ピンクと白い部分は体液。白く核を持った細胞は活動しているもの

医師もびっくりしており、この状態ですとまず抗がん剤の使用は全く必要ありませんし、胸に対しても病巣部位のみに限って摘出で充分です。あとはホルモン治療のみで大丈夫でしょう。

悪性度は一番下のレベルの1(大変大人しい病巣に変化)、ガンのステージはこれもステージ1。

本日をもって私の任務は終了したのだと理解したと同時に、

仏様は宗派や方便を超えて共通であり、信じ切る者にのみ愛を下さるものであることをよくよく理解したのです。

皆さま、長いあいだ応援していただきありがとうございました。

完全に手術を終えれば、また、報告いたします。

南無大師遍照金剛。南無伝教大師。南無妙法蓮華経。南無釈迦牟尼。
南無阿弥陀仏。なんまんだー。南無観世音菩薩。のんのんさま。

合掌。合掌。合掌。

(観心寺の梅の花)


■□■□■□当主自己紹介■□■□■□■
弘法大師と執契金剛院阿闍梨大僧正圓照大和尚を我師とし、
真言系単立の寺院をご意見無用にて当主をつとめさせて頂いております。
また先達善友の会を発足し、皆さまと共に各種霊場の巡礼を楽しくさせて頂いております。
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慈母観音寺(別名 千里眼観音寺)HP