震災から7年(本編) | 草センリのブログ

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おはようございます。
あれから、7年。

復旧の今は……
【熊本城】
東京ドーム21個分の敷地に、13の重要文化財と20の復元建造物(鉄筋コンクリート造)があり、全てが被災した。

*重文は、そっくりそのままに復元するのが原則になっています。(厄介!)

天守閣は、2021年6月に復旧し、特別見学路を通り内部を見学できる。

石垣は、1000ある面の517面で一部崩落や膨らみがあり、その全面の石に番号を付けて(過去の写真と照合)撤去・仮置き、組み直しをしている。
1個300kg~2トンあるものを、約10万個積み直しする予定。

全国からの職人15人で、「1日3個」のペース。当初20年後完成の予定が、15年延びて2052年終了予定。

【南阿蘇鉄道】
熊本駅から大分駅まで九州を横断するのが、JR豊肥線。
外輪山を出たところにあるのが、「立野駅」でスイッチバックで阿蘇方面に上ってくる。
この立野駅から、カルデラの南側の盆地へと走るのが第三セクター「南阿蘇鉄道」である。
17.7kmに、立野駅から高森駅まで、10駅ある。
日本一長い名前の『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』など、立野側の半分は南阿蘇村に属する。

地震で鉄橋は変形、線路の大半はダメージを受けた。当初は廃線の声もあがったが、地元の強い要望で…、
・3カ月後には、一部で運行開始(高森側7.1km)
・2022年かな、新車両も走り始め、
(夏場は、トロッコ列車で有名)
・今年7月15日、全線開通の運びに!!

《豊肥線、南阿蘇鉄道は共に単線、ディーゼル機関車で走る》

【阿蘇神社】
重要文化財の6棟が被災した。
拝殿:新造(白々しい感じがする)、2021年7月に再建なり、次いで両脇の翼廊も復旧した。

楼門(2層山門):この3月5日からは、足場を上って屋根など復元の見学も開始され、全工事が12月をメドに完成する。
駆体は鉄骨造だが、解体し保管していた旧木材を使い、見た目は木造で仕上がる。

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阿蘇地区の交通路は
2020年10月に不通だった国道57号線と豊肥線立野トンネルが復旧(併せて、大橋の架け替えも)、さらに57号線北ルート(外輪山にトンネルを開けて)も完成…さらに7月の南阿蘇鉄道の全線開通で、元通りになります。

阿蘇市内の建物は、神社近くの商店街は「更地」が目立つも(3年間のコロナ感染もあった)、住宅については、ずいぶんと新築が増えましたネ。

しかし、
本震の震源地で、最大の被害を被った益城町は、街作り案に住民の合意が得られず、町を離れた住民も少なからず…、唯一の気がかりです。


お陰さまで、3月末で県内地震関連の仮設住宅も役目を終えました。
亡くなった273方の命は帰りませんが、地震当初からのご支援の励まし、物資や義援金を賜りましたことは、どれほど感謝してもし尽くせません。

ありがとうございました。