「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ちょっと遅いけど、愚者から賢者にアップデート中、せんらくやです。
いいんです、今が一番若いのです。
整体や心理カウンセリングで日々お客さんと向き合っていると、
「なんでこうなった?」を掘らなければいけないことがあります。
掘っていると、「なんで、こうなった?」が、また出てくるのです。
掘れば掘るほど、過去の価値観や考え方、世の中の仕組みや風習、常識などのギャップを感じます。
一体全体どうなってるんやということで、
これは歴史に学ぼうとなりまして、一覧表を作ることにしました。
よく「日本人は・・・」とか、「アメリカでは・・・」とか、枕詞をつけることもあるため
ホンマにそんな違いあるんか?という疑いも沸いたので
世界と日本と滋賀県の歴史を一覧表にしてみました。
そこに年齢を合わせてみて時代考証しやすくしてみようということをやっていました。
トマ・ピケティさんの21世紀の資本でも文書が残っていなくて、
当時の経済状況を小説から推測されてもいるので、音楽や映画関係などもこの歴史一覧表には加えています。
映画の題材とされた出来事の背景などもこれで理解しやすくなりました。
その一覧表の一部がこれ↓
出来事は縦に1850年代(ペリー来航の3年前)から10年を一列、現在1970年代まで
私は1970年代生まれなので黄色のバーが年齢のところ
その当時大人だった人が桃色バー
その当時大人だった人が子供だったころの大人だった人が青色バー
その前が緑色バーとなっています。
当時の子供にどんな価値観が育ったのかが推測しやすくなります。
もちろん、ここには地域差や経済状況の差も含まれますが、
それはこれらの出来事などから掘りたければ掘ることができます。
おもしろいのが私が生まれた1970年代に40歳代だった方々が
生まれた頃の40歳代だった方々が生まれた頃が1900年代。
その時代にあった出来事として
ウォルトディズニーが生まれたり、
日露戦争があったり、
フロイトが夢診断を出版したり、
ニューヨークで地下鉄が開通したり、
味の素が発売されたり、
ノーベル賞が創設されたり
屯田兵が廃止されたり、
ジェロニモがなくなったりしていました。
イメージがぐっちゃぐちゃになってしまいます。
こうして作ってみてざっくり出た私的答えが
「まぁ、まぁ直近まで江戸時代くらいの価値観を引きずってた上に、
モノも情報も希少性が高く、一部の人々が操ることができていた、または全体が振り回されていた」
ということになりました。
例えば、1900年代初頭は映画はなく舞台、音楽も録音技術がなく管弦楽団等で、一部の人のための娯楽、エンタメだったのが、
技術が進歩して映画やレコード、テレビやラジオ、ビデオやCD、今では通信が発展し配信となっています。
立ち会えた一部の人という条件は地域や経済などの環境要因が加味されていて、
今のようにYoutubeなどで簡単に世界に発信できる状況とは異なるし、
高い技術がなくても、希少性だけで立ち回れていたケースもあったかもしれません。
また、情報の観点でも、科学が進歩していないため、それを知る術もなかったため
トンデモ医学的なことや根拠はイメージ的なものも生活の中にあふれていました。
ちなみに皮膚から毒が入るようなことはローマ時代に言われていたことです。
時代の話を広げると、現在よりも気温は全体的に低く、栄養価も低いため
湯治などの温浴系のものも治療効果は今より効果的だったかもしれません。
運動系の観点でいうと、昔の少年野球の指導者の技術のソースが巨人の星だったとか、
雑誌に載った王貞治の練習風景の写真の一コマだとかという話もありました。
関節の可動域などのバイオメカニクスは一切なし。
子供たちへの価値観の観点でいうと、
戦争で生き残った、精強、屈強な人たちの成功体験からくる基準、根拠だったかもしれない。
または、戦争体験がPTSD(心的外傷後ストレス障害)などからくる教育スタイル。
軍隊を育てることが目的だった、入場行進や運動会含めた学習指導要綱。
こういったことも、この一覧表からみえてきたことでした。
これらが良いか悪いかの話ではなくて、
このような変遷があって、今があり、今はこうだから、未来はどうしますか?
という、未来を選択するための材料にしたいという話です。
そのためには何といっても情報をしっかりとること。
現代は当時とは逆に情報があふれています。
身体でいえばトンデモ医学
経済でいえば陰謀論
時代考証を加味しない、昔は正しかったのような回顧論
今はどうなん?ってところを忖度なしに、不都合な真実も込みで
当時から大切だった普遍的な物事、もう今はいらないよねというような物事を
取捨選択してみる、または段階的にアップデートしていく
そんなことが、時代の節目を楽しむコツなのかなと思いました。
今の私はもっぱら老害にならないように、
しかし、生きることとして普遍的な大切なことは伝えられるように
時代によって変化する人の思いを受け止められるように、
そんな感じです。
以上です。
御嶽山