2022年になって二ヶ月が過ぎようとしております。
トレードの学校に入り、勉強に夢中過ぎて、
すっかり文章書くことを忘れていました、せんらくやです。
そろそろ、結果が出始めても良さげな雰囲気を醸し出してきておりますよ。
今年中には「酔いどれトレーダー」を名乗っているかもしれません笑
あ、整体は細々と清く、正しく、呑んでいない時にやっております。
今回は「知らない」ということをテーマにいろいろな本を紹介しながら書いてみます。
私自身、知らないことが多く、つい最近まで主観的、感情的に行動していました。
きれいごととしては必要な時間だったと言えますが
正直、遠回りした感は否めません(笑)
もしかしたら、私が知っていることで、
このブログを読んでいる方が知らないこともあるかもしれないので
是非、この機会に知っていただいて、何か人生のエッセンスに加えていただけると幸いです。
私は2年前、ころなさんが流行する前にトレードを独学で始めていました。
きっかけはこの本でした。
タイトル的にアレルギー反応を起こす人もおられるかもしれませんが
決して共産主義万歳的な本ではなく、資本主義って何、お金って何を講義している本です。
整体師、心理カウンセラーとして活動していると様々な問題に出合います。
その中であることに気づきました。
それは問題の多くはお金で解決できるということでした。
(お金で解決できない問題は時間、歴史が深く関わっているということで
このことはまた、気が向いたら書きます。)←お金は問題でも、問題はお金ではないという本質のところはココ。
お金が問題になっているということは端的にいうとお金が不足しているという状態です。
お金が不足しているという事態を解消するには
どうすればお金を獲得することができるのかということを知らないといけないし、
そもそもお金ってどういうものなのかということを知っていなければいけない。
金融と経済の世界を知らないといけないということです。
さらには、金融、経済、資本主義とつながってきます。
この資本主義の中でうまく立ち回れていればお金が不足しないというポジションにつけるのです。
この仕組み、ルールを知らないと、私のような残念なことが起こります笑
「国債は国の借金、国民一人当たり〇〇万円の借金です」というような愚かなプロパガンダに
反応してしまうのは、この金融や経済の仕組みを知らないから起きることです。
つまり、資本主義という社会のルールを知らずに生きているということは、
ルールがわからないゲームをプレイして、
うまくいかず、何にも面白くない状態と同じです。
遊びのゲームなら、まだよいのですが、これが人生となると少し厄介です。
一生懸命働いているのに報われないとか
いつも支払いに追われていてお金のことばかり考えているとか
人と比べてしまうとか
満たされない気持ちが常にあるとか
何か行動を起こしたいのに行動できないとか
生きづらいとか
これらのことは資本主義ゲームのルールがわかれば簡単に攻略できちゃいます。
競合はいても関係ないので、やったもん勝ちです。
なぜ競合がいても関係ないかというと、
世界の金融市場は一日で300~500兆円動いているからです。
資本主義のことを知るにはこれが一番。
映画でも漫画でもなんでも揃っているので本当におススメします。
資本主義のゲームのルールを攻略するためには
いろいろな視点、物の見方、パラダイムを変えていく必要があります。
そんな時にはこの本が役に立ちます。
この本は面白い写真と、ちょっとした文章が書かれているもので
イメージは絵本。
しかし、自分の思考が狭いことをたっぷり知ることができます。
例えば「退屈な日常を揺さぶれ」とか、
「なんでも面白がれ」とか、
「さあ、あなたの意見を言ってくれ」とか、
こんな言葉で、はっとさせることがあります。
ちなみに私は成人している娘と息子に
上記2冊の本をプレゼントしました。
自分の思考が狭いという残念な事実を知った後に読むと良いのがこの本。
この本は思考の狭い自分が、知っていたことは
実は大きく事実からかけ離れていたことを知らせてくれる本です。
当たり前に思っていた、あのことやこのことは
事実ではないイメージだったとか、
アップデートされていなかったことが多く
その中で自分は生きていたという残念だったこと知りました。
例えば大気汚染一人当たりの二酸化炭素排出量(kg)は
1970年の38kgから2010年では14㎏に減っているとか、
核弾頭の数は1986年の64000発から2017年には15000発に減っているとか、
地球の陸地の総面積のうち自然保護区が占める割合は
1900年の0.03%から2016年は14.7%に増えているとか、
絶滅の危険度を計測して保全に努めている種の数は
1959年の34種から2017年は87967種になったとか、
この世の中、私が思っていた以上にええ感じになっていています。
悲観的に考えていた私は、なんとも、無駄に感情を疲弊させていました(笑)
さらにその残念な自分はどのように、
残念な選択を繰り返してきて
今のような残念な感じになっているのか
その人間の残念な決定メカニズムを知ることができる本がこれ。
人の脳の中には二つのシステムが存在しているそうです。
一つは自動的に高速で働き、努力は全く不要か、必要であってもわずか、
自分の方からコントロールしている感覚は一切ない、システム1。
もう一つは、複雑な計算など頭を使わなければできない困難な知的活動に
しかるべき注意点を割り当てるシステム2。
多くの人がシステム1でいわゆる「印象」で判断、選択しているということを
実験を通して書かれている本です。
こんな風に残念な判断をして、トレードに負け続けていたのかということも知ることができました(笑)
もっと言えば、人間関係に関わることでも、
この判断の仕方が誤ったコミュニケーションを生み出していたことも知ることができます。
ちなみにトレード技術は学校で正しい理論、知識を得た上、
トレード判断をシステム1のレベルにまで落とし込むことで
相場から簡単にお金を引っ張ってくる技術です。
投機であっても、ギャンブルではありません。
さあ、ここまで、たっぷり自分の残念加減を突き付けられ続けました(笑)
そこで、少し救いというつもりではありませんが
この残念加減は自分だけのせいではないという事実も抑えておきましょう。
それがこの本。
私は戦後生まれなので、実感はないのですが
日本は戦争に負けた国です。
負けたということは何か勝てない理由があったのです。
それはどんな勝ち負けの世界でも一緒でしょう。
名将 野村克也氏の名言に「勝ちの不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」
という言葉がありますが、負けるには必ず理由があるものです。
これはトレードでも同じですし、整体でも同じだと私は考えます。
それを当時の報告書など事実ベースから考察された本がこの本です。
なるほど、こういう組織の体質が負けた理由だということを知ることができます。
一部、引用します。
『組織の中では合理的な議論が通用しなかったし、状況を有利に打開するための
豊富な選択肢もなかった。それゆえ、帝国陸軍の誇る白刃のもとに
全軍突撃を敢行する戦術の墨守しかなされなかったのである。』
(中公文庫 失敗の本質~日本軍の組織論的研究 より)
※墨守=頑なに守り通すこと、変化を受け入れられない様。
そして、その負けた国で生き残った人達が作った社会が今ここにあるという事実。
統合的な作戦のない中、戦場で弾丸に向かっていくことを思えば
御国のためを会社のために置き換えて、
遅くまで仕事、
無駄な会議、
少ない休日、
家族と過ごす時間がなくても
平気で『労働』することはできたでしょう。
物が何もないので、何を作っても売れるし
発展する伸びしろしかない高度成長期。
何をしても成功しかなかった時代のルールや価値観を持ったままの人々が
もし、あなたの社長だったり、上司だったりすれば
『合理的な議論が通用しない』組織の構成員であれば
それは負けてしまった帝国軍隊の組織を同じ要素を持っているかもしれません。
もしかしたら、あなた自身もそうかもしれません。
感情的には戦後の焼け野原から、必死にがんばって復興してきたという側面は
絶対に100%素晴らしいことだし、感謝の気持ちもあります。
が、事実、負けた理由を精査せずに、進んできた今の仕組みの中には
そろそろ、ほころびが生まれてきているものもあって、
みなさんの周りにも「これなんの意味があるの?」現象も多く見受けられるでしょう。
私が知らないことがたくさんあるのは、
実は私だけの責任ではなかった、当時から引き継がれている
思考パターンや慣習がそうさせていたという側面もあったかもしれません。
そうであるなら、事実をしっかり見ていけばいいだけです。
知らなかった事実を知って、事実を基に統合的に目的を明確にして
時間という資本を投入していけばいいだけです。
人は文明が生まれる前から情報に価値を生み出す生物でした。
「知る」ということは人間の根源にある欲求で
その欲求が行動に変わって進化、変化が生まれます。
「知らないことを知る」ことを拒否しだした時点で
成長は止まってしまうでしょう。
そこに年齢は関係ありません。
と、私は思います。
知らないことを知ると、いろいろうまくいくことが多いかもしれないよというお話でした。
ここに紹介した本のこと
トレードの学校のこと
もちろん、整体や心理のこと
整処 千楽也ではいつでもお話いたします。
知っていても、何度行っても
いつも違う表情を見せてくれる山。
「今日の山はまだ、知らない」と知っておくと、いつも新しい発見があります。
比良 武奈ヶ岳