本を読むときはカバーとか帯とかを外すタイプです!
裸大好き、せんらくやです。

 

2017年最大の挑戦はこの山登りベーシック塾でした。

プライベートなところでは読図の講師っぽいことをさせてもらったことはあるし

赤十字でも傾聴の研修、自分でも整体やカウンセリングの講座を開催したことはありますが

三重岳連のようなオフィシャルな立場、四日市、津会場の2会場合わせて

約160名ほどの申込があるような大きなところでお話しをするのは初めて。
しかも、一番オオトリの「山の事故と救急法」というテーマです。

始めはガチガチに緊張しており、カミ加減、すべり加減だけがいつもの調子orz

 

テキストは「登山の教科書」の著者中井先生、

講座の中身は遭対委員長Ⅰ村さんからご指導いただき

パワポの作成、発表と実技を行いました。

伝えることの難しさと大切さを勉強させていただきました。
 

学生時代に山岳部などで鍛えられたこともなく

つい6年前にネット情報から山を始めて、遭難一歩手前のようなことを繰り返しながら
様々な出会いの中、朝明アルパインクラブに入り、

遭難対策委員会、レスキュー比良に入り捜索に加わり、

いろんな遭難、救助に関わり、

実際に山での悲しい現場にも数回立ち会いました。

山行日数はわずか300余日、(今年で363日)の私。

初心者マークが取れた頃。

ある意味もっとも山ビギナーに近い講師かもしれません。
そのリアルをしっかり山ビギナーの方にお伝えすることを考えていました。

 

2時間の講義で伝えられることは多くない。

そこで遭対委員長の提案でもっとも重要なキーワードを

「山は平地と違う」ということにして展開していくことになりました。

「知ってることを話すだけが指導ではない」という
遭対委員長の観点は素晴らしいと思いました。

 

計画を立てる時、歩く時、様々な場面で「山は平地と違う」ということを

想定して考え、行動することが山での事故を防ぐことにつながると思います。

 

こういった貴重な機会をいただいた三重岳連関係者のみなさま

アドバイスをくださったみなさま

寒いジョークをやさしく受け流してくださったみなさま

実技でご協力いただいたみなさま

最後まで講座を聞いてくださったみなさま

本当にありがとうございましたm(__)m


このブログを読んでおられる方の中で

山を趣味にしておられる方は今一度考えてください。

 

遭難は複合したイレギュラーが原因です。

地図、コンパス、GPSがあっても遭難します。

十分な装備があっても遭難します。

厳冬期の北アルプスを歩いた経験があっても比良で遭難します。

逆に装備、経験、体力、技術、知識がなくても遭難しないこともあります。

そして、遭難したくてする人は一人もいません。

捜索に関わるようになってしばらくした頃から、私はネットなどで遭難事故に対しての否定的なコメントをみると悲しい気持ちになるようになりました。

交通事故の事故死、普通の病死の記事では否定的なコメントはあまり見かけません。

なんででしょう?

遭難も交通事故も生活習慣病が関連した死も同質なものではないでしょうか?

「どうせ地図も持ってなかったんやろ!」と「どうせスピード出してたんやろ!」と

「どうせ、ビール、糖質、脂肪分取り過ぎてたんやろ!」は同質のものやと私は思います。

「山なめやがって」と「高速道路なめやがって」「プリン体、なめやがって」

「ラーメンなめやがって」は同質のもののはずです。

 

もし私が遭難して新聞とかネットニュースに出たら
「山の事故の講師してたくせに」とか、「ちょっと山に慣れてなめてたんやろ~」とか
言う人がいると思うと、悲しいなぁ~、寂しいな~って

だから、遭難した人を責めないでほしいです。

遭難は誰にでも起こりえます、もちろん私にも。
ベテラン、ビギナー関係ありません。

 

ただ、備えることはできます。

シートベルトも安全運転も、食べ過ぎ、呑み過ぎに気をつけるなどの食事のコントロールも、運動習慣も、山の知識や技術、装備、体力強化も同じ備えることで、

同質のものだと私は思います。

遭難は山が作るのではなく人の心の中にあります。

 

ただ、全部が安全、安全ってのも正直おもしろくないと思います。

そのちょっと危険な香りがして、非日常を味わえる、ちょっとピリッてしたり
ちょっとしんどかったり、そういうのを乗り越えた時のいい景色とか達成感とか

っていうのが私は山の醍醐味やと思っています。

だから、自分の命や待っている人のことを考えながら備えて、

「今の自分ベスト」な挑戦をして、時々、自然とか、生きるとか、死ぬとか考えて

山に遊んでもらえたらええんかなぁと思います。

 

ちゃんとお家に帰りましょう!
私も気をつけます。

 

もし、そんな山の話しが聴きたい時は私がいつでも整体しながらお話します!
え、いらん?・・・ですよね~(笑)

 

みなさん、熱心に聴いてくださりました。

 

実際に経験してもらうことが大切です。

が、講座はあくまでも入り口です。

ここから知識を技能、技術に変えていくのは受講者のみなさん次第。

と、三重岳連会長のお言葉。

 

 

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