2週間前からカメラのメモリーカードが見当たりません、
私の記憶容量は1週間、忘れん坊、せんらくやです。
整体の求められることに「姿勢をよくしたい」というものがあります。
「体を整える」ってことですから、当然ですよね。
そこで今日は「姿勢の話」を書いてみます。
姿勢は私が整体をする時にチェックするポイントの一つでもあります。
一般的には下の赤色の画「Ideal」(イデアル、アイディール:理想的)ってのが「良い姿勢」とされています。
何が理想かというと人間の骨格の構造的に負担が少ないという意味の理想です。
若い女性に多いのが黄色の画「Swayback」(スウェイバック:脊柱前弯)です。
元々は馬の背中がたるんでしまう症状のことをいう獣医の用語だったようですが
人にも用いられる言葉になっています。
簡単に説明すると上体が後ろへ下がっている姿勢です。
ボクサーが攻撃をかわす時の姿勢もスウェイと呼ばれているのでそういうことでしょう。
モデルさんが無理やり、がんばって、わかりやすくやってくれています。
左がスウェイバック、右が理想的です。
この方はうちの整体院のクライエントさんです。
よくあるビフォーアフターの写真です。
説明すると左がビフォーで右がアフターです。
(全然関係ない話ですけど、患者、病人(ペイシェント)を来談者、依頼人、顧客(クライエント)と
呼び始めたのは私のカウンセリングの柱「来談者中心療法」を生みだしたカールロジャーズだそうです。)
この方もうちの整体院のクライエントさんです。
同じく左がビフォーで右がアフターです。
どちらも姿勢のことを気にしておられているのと
肩こりや腰、首の痛み、しんどいというのが
うちの整体を受けに来てくださった理由です。
一回でどれくらい変化があるかを目でみて確認するために
撮ったものを了承を得てあげております。
このお二人のクライエントさんの共通点は
現在、育児中ということです。
男性に比べて力の弱い女性が小さな子供を抱っこする時には
上体を後ろに反らせて骨盤の上に子供を乗せると
腕よりも大きな体幹部や下半身の筋肉を使うことができるので安定するのです。
無理に腕の力を使わないで、長時間、10㎏以上の
じっとしていない子供を支えることができる姿勢なのです。
ということは、このスウェイバックという理想的でないとされている姿勢は
育児の際には最も適した姿勢といえるのです。
力の強い男性なら、肩や腕の筋肉であっさり抱っこできても
力の弱い女性とっては、厳しいのでこのスウェイバックという理想的でない姿勢を
取らざるをえないのです。
人間の体は70%が水でできているそうです。
その器である筋肉、筋膜は可塑性といって弾性限界という力が加わって変形すると力が加わらなくなっても変形が残るという性質があります。
スウェイバック姿勢は子育てには適した姿勢ですが、長く続けていることでこの姿勢で固まってしまうのでしょう。
筋骨格的にもバランスが良くないのでやはり支障が出る姿勢です。
これが問題なんですよね。
筋力が低下した状態では毛細血管の量も低下すると言われています。
構造的に負担がかかる上に血流不良が起こるので
腰の痛みや手や腕のしびれ、背中や腰、首の痛みも出やすくなるのでしょう。
それでは理想的な姿勢はどうか?
理想的な姿勢も、無理やり自分でやっていると結局は負担になります。
いわゆる、理想的な姿勢、気をつけの姿勢は緊張状態です。
一番上のモデルさんの理想的な姿勢は緊張状態です。
こんな姿勢はぶっちゃけ5分も続くもんではありません。
これではスウェイバック姿勢と同じ血流不良などがどこかに起こります。
そうなると、うちの整体院のクライエントさんの2枚の写真の施術後のように、
自然な状態で理想的な姿勢になるのが、やはり望ましいのかなと思います。
人間の体は可塑性に富んでいて、変形しやすいのです。変形しやすいのなら、自分が快適な姿勢を自分で選ぶことも可能なはずです。
あなたはどんな姿勢を選びますか?
自然で快適な姿勢を体験してみたいな~と思う方は
整処千楽也https://senrakuya.jimdo.com/までご連絡ください。