丸坊主ではありますが、お坊さんのような徳は積んでいませんよ。
ご利益もありません、せんらくやです。
みなさんは「燃え尽き症候群」という言葉を聞いたことがありますか?
スポーツにおける大きな試合や大会、レース。
音楽などにおける演奏会やコンクール。
仕事の大きなプロジェクト、イベント開催。
またはゲーム、子育てなどなど、何か一生懸命だったことが終わった時に
今までの熱い意欲が嘘の様になくなってしまって
極度の疲労状態、無気力、無感動、不満足感、自己嫌悪感などの症状が現れることです。
これは心の病の一種と考えられていて
心理学者のハーバート・フロイデンバーガーという人が命名したそうです。
まじめで一生懸命な人、熱血漢の人、やる気にあふれた人、頑固な人などに
起こりやすいと言われています。
「目標を設定して、それに向かって一生懸命になるな!」
そんなことをこのブログで伝えるつもりは、これっぽっちもありません。
「目標を設定して、そのために一生懸命に準備する、努力する。
そして、その目標を達成する。」
素晴らしいことやと思います。
ほな、なんで、それがアカン症状に結びつくのでしょうか?
(ホンマの意味ではアカンことないのですが・・・)
なんで、そんな心の病気と言われるものになってしまうのか?
めっちゃ、がんばって、自分のやりたいこと、つまりは実現傾向を叶えようとしてるのに
なんでアカン症状に結びついてしまうのでしょうか?
そんなことを今日は心理カウンセラー的目線でみてお伝えします。
これには、大きく二つの見方ができます。
一つ目は「快楽原則」より
「現実原則」が強くなってしまっていた。
ということです。
この「なってしまっていた」というのがポイントです。
はじめは「やりたいこと」だったことが、いつの間にか
「やらなければならない」に変わってしまっていた。
そんな可能性があるのです。
人の唯一の行動の動機は「実現傾向」である。
と心理学者カール・ロジャースは言っています。
何かを始めるときには必ず「やりたい、なりたい」から始まるということです。
はじめは「好きでやっていたこと」が、目標を設定したり、
周囲が期待し始めたりすることで
それが「やらなければならない」という風に変化していくことがあります。
その様子は微妙な変化なので
自分でも気がつかないことが多いようです。
やりたいより、やらなければいけない目的だけに向っていくと燃え尽きてしまう。
目的を設定すると、そこがゴールになってしまう。
その目的達成に時間をかければかけたほど、
「やらなければいけない」に疲れ切ってしまって、次のスタートが難しくなる。
目的が達成できた時には、まだ、いいが、達成できなければ劣等感が残る。
そこから、再チャレンジするハートの強さを持っている方にとっては問題ないけど
これが依存傾向のある人、心理カウンセリング的にいう「問題を抱えた状態」
になっている人にとっては、大問題で、燃え尽き症候群の症状が強く出てしまう
可能性が高いようです。
子育てを終える頃の女性は閉経のタイミングと重なることもあります。
ホルモンバランスなども崩れることも影響して、このパターンは非常に多いです。
長い間「子供のために」と思ってがんばってきた。素晴らしいことです。
気づかない間に「自分」よりも「子供」を中心にしてきた、また、そうせざるをえなかった。
そんな状況が燃え尽き症候群の症状を引き起こしてしまう。
そういうこともあるんです。
二つ目は執着(しゅうじゃく)からくる喪失感。
「執着」とは仏教用語で物事に固執して、とらわれること。
修行の妨げになるので悪い意味で用いられることが多いとWikipediaには記されています。
と同時にサンスクリットの原語「アベニベーシャ」では
「没頭する」などの良い意味でも使われているそうです。
目的に向かって邁進することは、素晴らしいことやと思います。
しかし、それは言い換えれば「執着」になります。
成長するためには諦めない気持ちが大切です。
ところが、この諦めない気持ちも実は「執着」の一つです。
これはとても強いエネルギー、原動力になります。
この強いエネルギーが目的に向かって注がれているうちは邁進力になるのですが
目的が達成されてしまった時、つまりは終ってしまった時に
この強いエネルギーの向かう場所、
正しい使い道がなくなってしまいます。
これが燃え尽き症候群のような症状を引き起こしてしまうのです。
若いスポーツ選手などに多い状態はこちらですね。
彼、彼女たちの若くて強いエネルギーのコントロールの方法を教える
または、気づかせるのは我々、大人の仕事です。
では、一体どうすればいいのか?
目標、目的を通過点として捉えれば
ゴールにはならないのではないでしょうか。
ゴールがなければ終わりはないのです。
尽きることはありません。
そして、執着しなければいいのでは
ないでしょうか。
執着がなくなれば、目的への執着もなくなる。
自己一致させることで強いエネルギーをコントロールする。
心の強弱、オンオフの切り替えということになります。
中国の禅宗の開祖でインド人の仏教僧の
達磨大使(菩提達磨、ボーディダルマ)さんが言った言葉があります。
結果自然(じねん)になる。
この言葉はそういったことの警鐘、戒めのようなことだったのかもしれません。
快楽原則と現実原則のバランスと取って
好きなことに萌え続ければいいってことでしょうか。
やりたいことを一歩一歩、
丁寧に進んだ結果が目的という通過点にたどり着く。
そういう風に過ごすことが、いいのかもしれませんね。
ということなので私は、また一歩ずつ歩きに、山に行ってきます!
とその前に募集、私が萌えることです!
心因性疼痛症に対応できる整体師さん、治療家さんが増えたら
世の中から慢性疼痛の人がいなくなるんとちゃうやろか!
そんな思いから始まったことです!
ボディワーカーのための心因性疼痛症に対する
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●募集要項
▼内容 心因性疼痛症に対する心理カウンセリング的アプローチ術の傾聴技法の理論、実践方法、模擬施術までを3時間に凝縮した集中講座
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▼対象 心因性疼痛症に対して熱意のある整体師、治療家。
心理カウンセリングを施術に取り入れようと前向きに考えている整体師、治療家。
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※既に心理カウンセリングの勉強をしたことのある方にとっては重複するところもあり、お金と時間の無駄になるかもしれません。
▼日時 2017年10月26日(木)14:00~17:00(途中約10分間の休憩を取ります。)
▼講師 整処千楽也 谷口哲也
▼場所 滋賀県湖南市 JR草津線 甲西駅北口 ロータリー内 美松プラザ1F コワーキングスペース今プラス(10月7日オープン、旧甲西駅前歯科)ミーティングルーム
▼受講料 ¥8000(税込)当日受付にてお支払い
▼人数 最小4名(4名を下回る時は実施しません)、最大12名(12名を超える場合は先着12名までに限定します。)
▼締め切り 2017年10月20日(金)
▼テキスト 受講料に含まれているので、当日受付にて受講料と引き換えにお渡しいたします。
▼持ち物 筆記用具 飲み物(最寄りのお店はドラッグユタカ(350m)セブンイレブン(550m)平和堂(700m)しかありません。)
▼注意 講座の内容詳細、パワーポイントの画像をSNSやブログにあげることはご遠慮ください。講座の様子、参加者の顔写真は許可を得てからSNSやブログにあげてください。
▼申込方法 氏名、ふりがな、住所地(〇〇県〇〇市など)、性別、年齢、携帯電話番号 治療家歴 参加動機を書いて「整処千楽也 谷口」まで下記メールへ申し込んでください。senrakuya(a)gmail.comの(a)を半角 @に代えたアドレスです。
必死に登って、山頂に満足して、しんどい思いして下りてくる山。
また行きたくなるのは萌え続けている証拠かな。