暑くてやる気が出ぇへん・・・
・・・ん?
そういや冬も寒くてやる気が出ぇへんっていうてた気がする。
いつ出んの?おれのやる気・・・せんらくやです。
痛みの原因は筋肉の低下という話を聞いたことはありませんか。
私は、よくそう言うことがあります。
しかし、なんで筋肉が弱ったら痛くなるねんということは
あまり解説されていないことが多いように感じたので
今日は、医学書院 プロメテウス解剖学アトラス 解剖学論/運動器系 第2版と
医学書院 アナトミートレイン---徒手運動療法のための筋筋膜経線 第2版
からの写真をパクらせて使わせていただき解説してみます。
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プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系 第2版
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筋力の低下が原因とされるモデルとして
今回は膝痛をピックアップしてみます。
年を重ねることで痛みが出る代表ではないでしょうか。
そして、年のせいにされる代表部位であると思います。
右も左も同い年やのにどちらか片方だけ痛みが出るという、
納得できへん部位代表でもあります。
今日はそこのところも解剖学からみて解説してみます。
まずは膝の筋肉の解剖図です。
太ももの骨と膝下の骨とのつながりがみてとれます。
こんな風になっています。
医学書院 プロメテウス解剖学アトラス 解剖学論/運動器系 第2版より
そして、膝の下から伸びている筋肉は太ももを経由して
骨盤の下の部分にもつながっています。
医学書院 プロメテウス解剖学アトラス 解剖学論/運動器系 第2版より
図で表されたものがこちら。
これは前側で、
医学書院 プロメテウス解剖学アトラス 解剖学論/運動器系 第2版より
これが後ろ側。
医学書院 プロメテウス解剖学アトラス 解剖学論/運動器系 第2版より
運動の不足、個性、癖による負荷が、ある特定の部位ばかりに、
かかることで筋力の低下から不均衡が生まれます。
仮にここでは前ももの筋肉の筋肉が弱ったと仮定します。
これが前ももの筋肉が弱くなった時の太ももの骨と
膝下の骨の位置関係に異常が出ることがみてとれる図で、
筋力低下が膝の痛みの原因とされる代表的なパターンです。
医学書院 プロメテウス解剖学アトラス 解剖学論/運動器系 第2版より
左のaが正常、右のbが前ももの筋肉が弱って骨の配列(アライメント)に異常が
出てしまっている状態です。
そして、これは単純に側面からみた図ですが
もっともっと細かい不均衡によって膝の内側や外側、
最近、ランナーや山を歩く人の間で有名になった腸脛靭帯
などが痛むわけです。
この筋肉の低下などから起こる不均衡によって
半月板の損傷、軟骨がすり減るなどと言われる状態になるわけです。
これを治療するのが整形外科ですね。
そして太ももの骨から骨盤を経由して背骨の下の方の骨に
もつながっています。
医学書院 プロメテウス解剖学アトラス 解剖学論/運動器系 第2版より
膝と太もも、そして骨盤、背骨と連動していることがお分かりになられるでしょうか。
このことが右は痛むが左は痛まないとかいうことと関係してきます。
そこで、せんらくやの整体では
その筋肉、その筋肉を包んでいる筋膜に働きかけることで
慢性の痛みの原因となっているものにアプローチしようということでやっています。
そして、ここ数年、テレビとか雑誌、ムック本などで見聞きすることが増えた
「筋膜」がこれです。
これは裂いた筋線維の解剖検体、筋内膜の筋膜が囲み、覆っている様子です。
医学書院 アナトミートレイン---徒手運動療法のための筋筋膜経線 第2版より
もう一丁、これです。
これは皮膚と下層腱との間の筋膜のスライドした図です。
医学書院 アナトミートレイン---徒手運動療法のための筋筋膜経線 第2版より
これをご覧になって筋膜とは実に繊細なものと
受け取っていただけたでしょうか。
筋膜はとても繊細な組織のため、強い力や継続的な負荷が加わると変形してしまいます。
その変形が筋肉の緊張、血管の収縮、ひいては骨の配列(アライメント)に影響を与えて
痛みの原因となるというわけです。
その図がこれです。
医学書院 アナトミートレイン---徒手運動療法のための筋筋膜経線 第2版より
このような繊細な筋膜がつながって、上に記したような
膝と太ももと骨盤の関係性をはじめ
人間の身体を構成していることがお分かりいただけたでしょうか。
今回、お伝えしたかったこと。
筋肉にバランスよく適度な負荷を与えて、骨の配列(アライメント)を崩さないで。ということ。
せんらくやでは繊細な筋膜に正しく働きかける手技を
主に用いるのでとても弱い力での施術であるということでした。
そのため、施術を受けたその日よりも二日後、三日後に
効果を感じるという声を多く聞きます。
やる気出すなら、今だ。
さあ、筋トレし~よおっと。