注意欠陥多動性障害ってニュータイプのことですよね?元シャア少佐、現せんらくやです。
先日、山でお話しをしていた時に何かの話の流れで私が、
「時代が時代なら、ぼくは注意欠陥多動性障害と診断されてたかもしれませんよ」
と言ったところ、ある先輩が
「そんなもん、こんなところに好き好んで来てるやつは、みんな何かしらあるよ」
と、言いました。
なるほどね~~
ぼんやりと考えていたことの答えが見えたような気がしました。
私は大人になったある一時期に不思議な感覚をえたことがありました。
その感覚というものは、目で見たもの、見えたもの、聞こえたもの、聞こえてくるもの、臭い、匂いの全てについての事象、問題について感想、考察をしなければいけないという衝動です。
うまく表現できないが瞬時に頭の中に膨大な文字のシャワーがやってくる感じです。
その中には悪い情報ばかりでなくおもしろいとか楽しいなどの良い情報もあるので
どうやら悪いものだけにとらわれている様子ではなさそうでした。
テレビで観た悲惨な事件の解決策を考えながら、お笑いのボケに笑えたり、
危険予知したと思えば、今、何が食べたいなど、
自分でもわけが分からない状態。
それが文字ベースでやってくるので、
その文字を全部受け止めることが本当に大変で、
「脳が疲労困憊」「休みたい」という気持ちになったことを今でも覚えています。
整体の仕事をするようになってから、その感覚がずいぶん減りました。
人の筋、筋膜の連動性、呼吸、拍動、精神面、施術体位、
時間、施術室の気温、湿度、会話など
常に同時進行していく変化に対応していると何かしっくりくるのです。
一見関係ない情報のシャワーが「体の整える」という行動に統合されていく感覚です。
山に行きだしてから、さらにその状況は変化、落ち着くという感じになりました。
今考えると、施術室が装飾の少ないシンプルなところだったこと
(BGMをモーツァルトにしてたのも関係あるのかないのか)
山には人工物がなく自然の調和があるだけということもあるのかなと思います。
(あくまで仮説)
最近では、それを裏付けるかのように、シンプルで装飾のないところにいると
とても穏やかな気分になることもわかってきました。
おそらく入ってくる情報の量が減るのだろうと思います。
逆に散らかったところにいると、気持ちがザワザワする感覚で
落ち着かなくなり苛立つこともあります。
そこで最近、よく聞くようになった「発達障害」という言葉。
心理カウンセリングを学ぶ過程で自分を見直す作業に慣れ、
自分の良くない部分も受け入れやすくなったこともあって
「自分がそうかも」と考えることに躊躇はありませんでした。
専門のサイトでいろいろ調べると、完全にそうではないが、
そっち寄りではあるなという感想でした。(診断は医師にしかできない)
年齢を重ねることで症状が減ることもわかりました。
そして発達障害にはいろいろなものがあることも知ることができました。
一つ一つの項目だけをみれば「誰にでもそんなところ大なり小なりあるで~」ということです。
それが色濃く出ることもあれば薄く出ることもある、色のグラデーションのようなものを想像していただけるとわかりやすいかもしれません。
そこで至った考えは「特徴」「個性」ということ。
全ての人には、命には「特徴」「個性」というものがあります。
「発達障害」もその「特徴」「個性」と捉えることができます。
私の場合はにぎやかなところで働くことは少し難しいことなので
装飾の少ない、静かなところで働くことで能力が発揮できる。
(と、このブログを書いている今も、うちの小さな裏庭家庭菜園に
スズメがやってきたのでしばらく作業は止まった笑)
コミュニケーションが好きなので、人と関わる仕事が向いている。
(対象者が多すぎるとよくない)
反復作業は苦手なので、創意工夫が必要とされる仕事がいい。
(新しいものを知ることは大好き)
数字が苦手なので数字を使うことが少ない仕事がいい。
(3桁以上の数字にはめっぽう弱い←お釣り間違えていたら教えてね♫)
言語や文字は好きなので伝達することや指導なども向いているのかもしれない。
(多言語は習得しやすい方)
総じてみると、今の「整体」という仕事はぴったりなのかもしれない。
そこで歴史をみると今までは社会という概念の枠がとても小さかったように思えます。
「常識」「共同」といった「大多数がよい」「平均」を重視する枠、
から外れたものは異端、不適合という判断が「大多数」によって下されていた。
(物理的にそれを重視するしかない状況だったとも言い換えられるかもしれないが)
しかし、これだけ情報が増え、発展した21世紀なら
その社会の枠もどんどん拡がっていくことになるでしょう。
これからは自分をしっかり見つめて理解して、
「特徴」「個性」を活かす、それを支援し、それに支援される。
そこにはこの世に生まれてきた全ての「命」を大切にするという
人類史上かつてなかったスタートレックの世界のような
素晴らしい世界、意思があるのでは?
そんな未来がもうすぐそこまで来ていると思います。
もし、これを読まれている方の中で
今、なんとなく生き辛いな~と感じている方がいれば
一度、自分を見つめ直して、自分の個性、特徴をとらえて
生き心地のよい環境で過ごすことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
専門サイトの中でも下記のサイトは随分参考になりました。
↓
Kaien(発達障害支援の情報がわかりやすくまとめられてたサイト)
視点が変わるといつも見ている比良、武奈ヶ岳もまた、新鮮に感じる。
新しい発見はいつでも身近なところあるもんです。