「適当」と「いい加減」って誉め言葉ですよね?
もし、間違っていたら教えてください、せんらくやです。


 

先日のとある日曜日に所属山岳会朝明アルパインクラブで
鈴鹿のマイナーピーク、清水の頭-南雨乞岳に行ってきました。

今回の幹事担当は私。
幹事は好きな山、好きなルートを選ぶことができます。
そこで私が鈴鹿の中でも特に好きな場所、清水の頭に決めました。

 

今回はビギナーの人がステップアップできて、ベテランの人も満足できるように

「鈴鹿最長急登に萌えろ!藪漕ぎ、イバラの道もあり、バリエーション読図山行」

と銘を打っていってきました。

参加者には特性概念図(山の地形、ルートや必要な情報を書き込んだ簡易地図)
をプレゼント!という特典付き!
概念図はうちの概念図職人に発注しました。(笑)

 

スタートは某所。

小一時間ほどの林道歩き。

初めて一人で行った時には、めっちゃ長く感じたこの林道も

仲間と歩くとあっという間。

取付く尾根を通り過ぎないように注意しなくてはいけない。

 

このルートに一般的な登山道はない。

適当なところで尾根Aに取りつき、道なき道を歩き尾根Bを適当に下りる。
こういう山歩きをすると、山の形や危険性を知ることができたり、
道迷いで遭難した時なんかの時に落ち着いて行動できるようになる。
・・・と私は勝手に考えている。

 

尾根の前に到着する。

平坦な林道の後に見上げる尾根。
一同、いろいろな思いがこみ上げたかもしれない。

「道はないんで、適当にあの尾根に取付いてくださいね。
尾根に乗っかったところで会いましょう。」
と、これはもはや幹事失格レベルのアナウンスだろう。

「不安だったらロープ出すんで言ってください。」と
しっかりフォローすることも忘れてませんよ。

 

 

落石や歩幅、体重移動、自分の思考をどんどん高めながら登る行動は
登山道を歩くのとはひと味違い、心地よい刺激だと思う。
まっすぐ、斜面を歩く人、ジグザグに歩く人、低めの尾根芯を狙って歩く人、

いろいろ、それぞれの体力、技量にあわせて自由に登る。

 

ほどなく、全員が無事尾根で合流。

一路、急登の尾根を歩きだす。

 

植林地帯を抜けたら新緑がまぶしい雑木林が迎え入れてくれる。

 


体幹鍛えまくってるT田さんは地上2mほどの木に登り、このポーズ。
 

 

急登を越えると、一気に展望が開ける。
清水の頭はもうすぐそこ。
実にドラマチックな展開のこのルートが私は大好きだ。

綿向山や雨乞岳などが青空の中から姿をみせる。

 

別ルート、武平峠から雨乞岳を越えて合流してきたR太郎くん親子。

 

 

ハセマイちゃんは思わずダッシュで稜線を駆けていく!

 

心地の良い風の稜線でランチタイム。(photo by Yさん)

 

鎌ヶ岳をみながら尾根Bを下っていく。

 


このルートはいろんな支尾根を使っていろんなところに下りられる。

そのいろんな尾根すべてに丁寧にもピンクのリボンがついている。
自分が進むべきルートを決めていないと
リボンに釣られて思わぬところに行ってしまうだろう。
下りの尾根は道迷いが多いので、しっかり、方角を知って、
地図と地形を読んで歩くことがポイント。

その探検のようなワクワク感が楽しい。

そしてグループで歩いていても一人ずつが地形を確認しながら歩く、

リーダー任せでない、独立した登山者になることは
山を安全に楽しむ上では本当に大切だと思う。

 

最終着地点も尾根から斜面に下りる時にはフリーゾーン。

下りれるところを好きなように下りてもらう。
R太郎君の小学生の息子君のために

危険なところは補助ロープを出して安全確保。
「なんちゅうところに連れてくるねん」と思ったかもしれない(笑)

 

熱中症にも気をつけながらナイスペースで先頭を歩いてくれたSL、T田さんには感謝。

ビギナーもベテランも大満足のこのルートでした。

 

 

もっと山を自由に歩くための知識をつけよう。

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