地元の山の魅力を味わい尽くしています、せんらくやです。
カミさんも、もがいていたがこれからまだ武奈ヶ岳山頂アタック、
そして下山までのことを考慮し体力温存させるために確保して補助ロープで引き上げる。
家から近いし、お金かからへん天然アトラクション、最高やん!ラブ♡滋賀!
雪がついてから行けるルートもこの時期の楽しみ方です。
といっても、遭難のリスクは雪が増えると確実に増えます。
先日、カミさんと行ってきた武奈ヶ岳の東陵は、まさにそんなところでした。
1月の大雪が降る直前に行った時は広谷まではトレースがあり
そこから、東稜に取りつくはずだったのが
早とちりして一本南の尾根に取りついてしまった。
気がついたのは尾根に乗ってから。
正面にあるはずのピークが、谷をはさんだ右手にあるではないか。
地形図確認したらよかったと思っても後の祭り。
「やっちまったな~、しゃあない、目標だったピークを越えたところのコルを
目指して歩くしかないな」とカミさんに伝えて歩き出す。
しかし、尾根芯はブナの木がたくさん、標高を上げ下げしたくないので
コルと同等の標高辺りでトラバースを開始する。
しかしそこは雪がついてもやぶ地獄(笑)
やぶを越えたら谷を二つ渡渉。
下って登って、取りついて。
カミさんが落ちたらまずいのでロープで確保。
私は楽しかったけど、カミさんはうんざりの様子。
なんやかんやで武奈ヶ岳直下の東陵に乗った時はカミさんの機嫌も直った。
武奈ヶ岳登頂にこんなに感激できたのは、いつ以来だろう(笑)
そして、その2週間後に、今度は信頼できる山仲間4人も巻き込んでのリトライ東陵!
この時は記録的な大雪の影響で一般ルートの
八雲ヶ原から広谷までもノートレース、膝ラッセル。
八雲ヶ原から広谷までもノートレース、膝ラッセル。
東陵に取りつくまでも、楽しいぞ!
慣れた道でも、雪が着くとわかりにくくなる。
慣れた道でも、雪が着くとわかりにくくなる。
これが雪山最大のリスク。
ここでも広谷に下りる谷を、ちょいと間違えて、いらんトレースを残してしまったが
早々に怪しいことに気がつき、そこはルート復帰。
前回、間違えた尾根を確認して本当の東陵に取りつく。
このルート経験者のトライアスリートのH氏がすいすい登るのをみて
「あっさり取りつけるの?」と、大きな勘違い。
もがいて、もがいてやっと取りつく。
カミさんも、もがいていたがこれからまだ武奈ヶ岳山頂アタック、
そして下山までのことを考慮し体力温存させるために確保して補助ロープで引き上げる。
その稜線は、ガスっていても
比良に精通していると自負する私でも感激する景色。
2年越しの雪の比良に来れたT氏、初比良、初武奈ヶ岳のI氏も
楽しんでいてくれたようだ。
東陵は取りついてから小ピークを一度下ってから、登り返し、
小さな森を抜けて武奈ヶ岳につながる。
ここまでイン谷口からおよそ5時間。
ほぼほぼ休憩なしで、雪山を歩き続けたので腹が減ってきた。
先行しているA氏とカミさんに無線で連絡、まだ森は抜けていない。
ガスっているので恐らく山頂は強風だろうと予想して
この小さな森の杉の木の陰を風除けにして、一同チャージ。
元気、復活、再度山頂アタック!
北陵方面へのトレースへと勘違いされないようにしっかり東側からまわる
H氏の遭難対策への配慮もすばらしい。
空と地面との境目がわからない、白い世界。
ホワイトアウト寸前でも、地形や方角、
メンバーの技量も知っているので安心して楽しめる。
メンバーの技量も知っているので安心して楽しめる。
八雲への下りは古いリフトの跡を下りる。
A氏の測定によると、積雪は110cm以上。
地形や天候、メンバーの技量、装備、雪山のリスク
そんなことをしっかり備えるからこそ楽しめる。
雪を存分に満喫した、武奈ヶ岳東陵山行でした。