最近、またまた、いろんな勉強がおもろくて仕方がない、せんらくやです。
整体を始めた頃、症状のきついクライエントを施術した後、
体めっちゃ重くて少し仮眠取らんとアカンぐらいになっていた時がありました。
「きっと、これや!悪い気をもらうってやつ!」ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
クライエントの悪い気を施術者が吸い取るからクライエントは楽になる。
自分がそれを受け止めたらええねん。
そんなことを思っていました。
しかし、カウンセリングの勉強をしていくとそんな考えに疑問が生まれてきました。
「あれって心理学でいうところの「逆転移」という状態やったのかな」と。
この「逆転移」の解説を正確にする時には
カウンセラーの「治療的パーソナリティー」の解説から始めないといけないので
さくっと、まとめて書いてみます。
治療的パーソナリティーとはカール・ロジャーズが提唱した、治療の過程が起こるための必要かつ十分な3つの条件のこと。
①自己一致・・・自己概念と有機的体験の一致のこと。平たく言うと自分自身をどのように捉えて、自分はどうあるべきかの評価、イメージを有機的(生き物)として実際に経験しているかどうかということ。
②無条件の受容・・・クライエントの経験を一切評価せず温かく無条件に受け入れること。
③共感的理解・・・クライエントの世界を正確に共有し、言語化・象徴化すること。
この治療的パーソナリティーの「①自己一致」ができていないと、クライエントを救いたいあまりに自分の満たされていなかった感情(人生の過去の時点において愛されたいという感情や、クライエントに良く思われたいなどの感情)がクライエントに向けられてしまい、治療に悪影響を及ぼすことを「逆転移」という。
ちなみにその反対の「転移」はクライエントがカウンセラーに「思いを寄せる状態」になることをいうが、これはクライエントの成長の一過程であり、カウンセリング効果を上げるために有効とされているので良い。
振り出しに戻って「悪い気」の話。
整体を始めた頃の私は「クライエントを元気にしてあげたい!」「せんらくやの施術を気に入ってもらいたい!」そんな気持ちが強かったのでしょう。
もちろん、これはこれで悪いことではないのですが、心理学的に言うと「自己一致」できていない状態。ということで「治療的パーソナリティー」でなかったのでしょう。
物質的な筋肉の緊張などは取れたとは思いますが、こちらの気持ちが熱すぎて、クライエントは「なんか、めんどくせぇな」って感じになったかもしれません。
今、心理カウンセリングの勉強をしたことで、この「治療的パーソナリティー」を持って整体ができるようになりました。
「悪いものをもらう」なんてのは「自己一致」できてないだけやったのかな??
最近は一日の施術人数に比例して、ちゃんと疲れるようになりました。
一日に二人しか施術しない時はめっちゃ元気ですが、何か・・・(。・w・。)
雨上がりの夕焼けは比良山系 八雲ヶ原
11月1日より整体に加えて心理カウンセリングも行います。
詳しくはホームページをご覧ください。
整処 千楽也HP http://senrakuya.jimdo.com/
心理カウンセリングの項目をプルダウンで「カウンセリングの方法」や「人が悩んでいる時とは」をご覧いただけます。