テレビ番組の「この後すぐ!」っていうの・・・
チャンネル変えてしまいますせんらくやです。
「って、お前、何、三日も引っ張っとんねん」というお叱りの声も聞こえそうですが
これで最後です。ではどうぞ
二日目。
少し、パラパラ的なものも感じながらツェルトの中で目を覚ます。
足癖が悪いのか足元に置いていた空のザックが半分外に出ようとしていた。
寒さを感じる事もなくよく眠れた。たたんだ雨具で作った枕の寝心地はいまいちだった。
湯を沸かしサラダパスタとミートソース、Nさんにいただいたスコーンとコーヒーでエネルギー充填
減量化計画のお手伝い、大福もいただきました
おいしかった
朝の挨拶を済ませてそれぞれパッキングを始める。
比良最高峰、武奈ヶ岳を経由して細川越から釣瓶岳に行く予定だったが、
昨日の今日で体力が落ちていて二度の登りが待っているこのルートはきつい事、
武奈山頂はいつでも踏める(最短2時間半、日帰りでも十分)こと、
曇り気味のあいにくの天候で朝日も期待ゼロということ
を加味して武奈はあきらめナガオ尾根という登山道にはない
地図読み尾根歩きで釣瓶岳までショートカットすることになった
大阪から来たF君のためには武奈行った方がいいかなと伺ったところ
「どこでもついて行きます」なんとも素晴らしい返事であった。
いつの間にかパラパラ雨は終わっていて過ごしやすい気温と曇り空。
6:20、出発。イブルキのコバを越え、広谷へ。
ここからは先輩のCさん、Nさんがかっこよかった。
コンパスと地図を駆使して尾根を外さないように進んでいく。
間違えそうになれば左に見える武奈山頂と自分の位置を合わせて現在地を確認。
GPSロガーなるもので答え合わせして快適なナガオ尾根を歩かせてくれる。
山奥の尾根歩きは本当に素晴らしい。
人工的なものが視界にないってこないのが
ぼくの求めていた「縦走」である。
少しガスっている感じもまたいい雰囲気を出してくれる。
賑やかな南側とは違い奥比良は静かだ。古道なんかもあり新緑も美しい
迷いやすいという情報があった笹峠もうまく通過できたのは先輩2人のおかげ。
もし予定通りぼく単独の縦走ならば遭難していたかもしれない。もっと地図読みを学びたくなった。
男4人がバカ話や真面目な話し、いろいろな隊列に変化しながら山を歩く。
それぞれがそれぞれの感想を持ちながら歩いているのだろう。
チェックポイントを次々に踏んでいき、道のりもあとわずか、最後のピークが急な登りのある蛇谷ヶ峰。
噂には聞いていたが本当にきつい。
中腹あたりで、昨日、八雲でテントを張っていた中高生山岳部が下りてくる。
彼らは武奈経由で蛇谷を登頂後、八雲に戻るというルートだったようだ。速い。
彼らの通過を待つことでしっかり休めたぼくらは再び、登頂開始。
そしてついに最後のピーク、蛇谷ヶ峰に到着
あとは朽木いきものふれあいの里まで下山していくだけ
人工的な階段に泣きながらも感動を分かち合う。
しかしこれは「階段」ではなく「砂防」なのである。
ということを知り、表面だけでしか物事をみていない自分を反省。
13:30頃ついにゴールへたどり着く。
施設の人と少し談笑した後、一路、朽木温泉てんくうへ。
痛むからだを熱い湯へ、心地よさと充足感に包まれる。
風呂のあと遅めの昼食で空腹を満たす。
これで終了。
大阪まで帰るF君を駅まで送る。またタイミングが合えば登ろう。
いろんな人や物に感謝しながら本当に素晴らしい二日間だった。
肩は痛み、全身筋肉痛だが「また行きたいなって」すでに思っている。
今回は夕日も朝日もなかったのでまだ、達成していない「夕日酒」は次回以降のお楽しみだ。
もっと詳しいルートや写真、花のことなどはCさん、Nさんが
ヤマレコに上げてくださっているので参考にしてください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-185870.html