カロリーメイトはチーズ、orフルーツが好き、せんらくやです。
それでは縦走記の続きをどうぞ
一日目。
守山某所でCさんNさんと待ち合わせ。
Nさんとは初対面で初山行動。
でもCさんの山友さんなら、悪い人はいないだろうと心配はしていなかった。
合流後、簡単に挨拶。やっぱり良さそうな人だ。
そして当日の朝食、昼食をコンビニで購入後、琵琶湖大橋を渡りいざ朽木へ。
そこから僕の車に二人が乗り、スタート地点の「平」まで、それぞれの出合いの話などをしながら移動。
スタートは小女郎峠まで行った事のあるぼくが先頭。
山暦はぼくが一番浅いので先頭に立つのは気が引けたが一定のペースを作ることだけを考えた。
アラキ峠までは急登で480から一気に770まで高度を稼ぐ。
植林帯をひたすら進み約40分、乳酸も流れたところで少し休憩。
朝一、少々きつかったが、いいアップになった・・・はず
ここからさらに990の権現山まで上げていく。約30分後の8時過ぎに権現山に到着。
びわ湖の景色がきれい
そこには朝食を食べる先着者が一人。
大阪から来たその青年は一人で比良全縦走をするそうだ。
宿泊予定場所も同じ八雲ヶ原だったので「八雲で会いましょう」と先に進んだ。
彼がこの後、旅の仲間になることはこの時知る由もない
ホッケ山に到着する9時前には気温22℃。かなりの暑さにやられるが、稜線はとても気持ちがいい。
小鹿たちにも遭遇して山の楽しさを噛みしめる。
キツイ登りを終えたので少し休んでいると先ほどの青年が追いついてきた。
「健脚!速いな!」と思っていたが結構バテテいたようで、
「一緒に行きます?」誰からともなく声がかかり「比良全縦走計画」に新メンバーが加わった
彼、F君のゴールは蛇谷ではなく少し東のリトル比良だったがぼくたちのコースに変更した。
お互いの事や山の話やなんかで盛り上がるうちに小女郎峠1170。
予定にはなかったが、タイムも順調だし折角なので荷物をデポして、小女郎池に寄り道する。
蓬莱山1174、打見山(琵琶湖バレイ)1108は人工的で山の趣は少ないが一応の中間地点、ここで昼食をとる。予想以上の暑さもあり、パーティ全体は少し疲れ気味
Cさん、Nさんは1カ月ぶりの山歩きがこの縦走ということもありしんどいのは当たり前である。
これから一旦下って、比良岳、烏谷山のキツイ2度の登り返しが待ち受けている。
ここからはぼくは初めて歩く道なのでNさんに先頭を任せる。
予想以上の登り返しは烏谷山1076。
間違える道ではないがここが時間的にも体力的にもこの山行で一番きつかったかもしれない
13:00ごろ、見事登頂。
一同、この縦走の厳しさを実感する。
とにかく、歩き続けるしかない。暑いので途中で見つけた残り雪で頭を冷やす。
これが最高に気持ちいい。この時に袋を取り出して、かちわり氷のように携帯すればよかったと後に思った。
荒川峠、南比良峠とチェックポイントを目指していく。
この頃には何故かテンバの八雲ヶ原と標高の変わらない金糞峠がゴールのような気持ちになっていた。
山登りが「登る」ことに疲れていた。
15:00過ぎ金糞峠到着から八雲ヶ原に向かう沢。
どうしても暑さに絶えかねてみんなで沢に頭を突っ込む
途中でプチ雪渓を見つけて「ここでビールを冷やしたいな~」と思いながらもテンバへ向かう。
少しでも早くザックを降ろしたい一心だった。
16:00。八雲ヶ原に到着。すでに10以上のテントが張ってある。
思っていた以上の賑わいぶりである。中高生山岳部っぽい団体の焼肉のおいしそうなこと、
愛知から来ている山岳会のご飯もおいしそう。
とにかく、冷たい飲み物と美味しい食べ物が欲しかった。
Cさん、Nさんのヤマレコ仲間のMさんと挨拶を交わしてそれぞれテントを張る。
ぼくは炊飯なので先に米に水をはる。
そうしている間に横でCさんが「プシュ~、か~っ!!」
ツェルトを張るまでガマンと思っていたがもう無理
ぼくも早速「ヤツ」を取り出す
「プシュ~」ぬるくて多少のフリがあったので予想はしていたが、めっちゃ噴出す。
こぼれる泡を制して口元へ。ぬるいビールがこんなにうまいとは!!
「か~~~~~~~~~~~~っ」
至福の時を迎えた
炊飯も終わり蒸らしている間に身の回りを片付けていると少し先の2人組が直焚き火を始める気配。
八雲ヶ原は元々ロッジなどがあったが今は無くなり、自然の状態に戻そうと様々な方々ががんばっておられる。実は今回の全縦走計画の折に情報収集のためにコンタクトを取らせていただいた方から「もし焚き火をしている人を見かけたら注意してください。」と頼まれていた。
Nさんと一緒に阻止するべく声をかけに行く。
「ここは今、自然に戻そうと努力されている場所で直の焚き火は禁止なんです。」みたいなことを丁寧に伝えると向こうも理屈が分かれば自然を愛するもの。素直に聞き入れてくれた。しばらくすると、鉄の板を持ってきて「これの下に石を敷いてその上で焚き火なら大丈夫ですか?」と尋ねてきてくれた。
直でないなら地面に影響はない。よかった。そしてもう一組、カップルがいたが愛知から来られた山岳会の方に注意されていた。彼らは焚き火プレートみたいのものを用意していたようだ。
個人的には山の中では火の始末が難しいだろうからどんなやり方でも焚き火は怖いと思う。
いろいろな山の楽しみ方があるからどれが良い悪いはいえないが・・・
そうしているうちにご飯もいいこげ具合、インスタントやけど味噌汁、
ナウハンバーグと夕飯の準備が整い2本目のビールと共にいただく。
山のご飯は最高である
先ほどのMさんも合流して宴が始まる。
いろんな身の上話やつながり、山談議が盛り上がる
やっぱり、山はいい
8時過ぎた頃にはそろそろお開き。
それぞれ、テント、ツェルトに入っていく。
足をきれいに拭いて、ツェルトの中でストレッチ。
背中はバキバキ、太ももはつりそう
ナイフとヘッデンと充電器を挿した携帯を頭においてカエルの子守唄で眠りに落ちていく。
ツェルトもうまく張れた