4月7日、8日の二日間、

岩手県山田町に整体ボランティアに行ってきました。

今回はJILCAという東京のボランティア団体さんのツアーに参加する形です。

仮設住宅にある談話室をお借りして施術させていただきました。

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ツアーバス


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移動中


このJILCAは月2回ペースで岩手山田、宮城気仙沼大島、福島南相馬などを

訪問されているそうでリピートの方も多く、自分ひとりでは負担が大きいという方々が

全国、時にはは海外から集まって活動されています。


僕たち「マッサージ部隊」の他に

住民のお話相手になったり、お茶、お菓子を出したりする「マルチ部隊」

「絵手紙部隊」と様々な形で仮設住宅住民のみならず

その近辺の住民との交流の場になるようなボランティア活動でした。



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仮設住宅、談話室入口前の花


以前は個人で整体ボランティアを行っていたので

施術場所の手配、呼び込み、予約、移動、様々な施術以外のことにも追われていたので

今回のようなサポート体制は本当にありがたく思いました。

施術の方も好評で喜んでいただきました。

施術をしていると住民の方々の話を聞く機会が多くなるので

今回もそこからいろいろ考えることができました。


そこからみえるボランティアの形、方法なども

今までと同じような支援の仕方だけでなく変化させていく必要性も感じました。


例えば僕が行っている「整体ボランティア」。

仮設周辺で営業しておられる方の妨害になることはないのか?

もっと周辺リサーチが必要ではないか?

たとえば半径10キロ以内に「整体、整骨、マッサージ、リラクゼーション」がないところを選択する。

談話室がなく、イベントがないようなところで行う。・・・とか。


支援の形について考えていくと話はどんどん深くなっていく。


そんな場所なら買い物すらままならないはず、

独居老人のケアなども必要になる。

実際、岩手山田では赤字だった路線が今回の津波を期に廃線になるということも聞いた。

足の悪い老人がそれでどうして暮らしていけるのか?

それはもう福祉の領域まで入っていくことになる。

そしてそれはもはや震災だけの問題だけでなく

地方に起こっている過疎化の問題にまで発展することになってしまう。

これはもう政治の話である。



かわいキャンプ という施設が岩手にあって

廃校になった高校跡地をボランティアに無料で開放していて

寝泊りはもちろん、調理、シャワー、ボランティアマッチングなどなど

様々なボランティア支援のサポートしている施設がある。


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かわいキャンプ


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調理室兼談話室


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教室内、寝袋は持参

(吉田戦車という方の直筆の絵がある)



今回は一泊だけそこでお世話になった。

夕飯の後、個人で来ていた十代の方とボランティアについて話をした。

(よっぱらいのおっさんが、若いのを捕まえて語ってだだけかもしれんが汗

彼は大学で学んでいたのだが休学して現在ボランティア活動を通じて

何かを見出そうとしているようにも思えた。

連絡先を渡しておいたら、丁寧にもメールが届いていた。

(こんなよっぱらいオヤジに・・・ありがとうビックリマーク


そこには「きょうはガレキ撤去をしました。」と書いてあった。



あれから1年。

まだまだ、手は必要である。

もし「結局、何もできなかったな」と思っている人がいればご心配なく。

できることはまだたくさんあります。

悔いのないように現地でなくてもいいから行動してください。

何十年か後に「あの時はこんな活動したよな」と振り返ってください。

そして子供達に伝えてください。



復興するために何が必要か?

どうすればボランティアが力になるか?

ボランティアと事業活動がかぶるようではいけない。


同じJILCAに参加していた方で以前、亘理 でも活動をしていた方がおられて

話を聞くと「農協」からの委託でイチゴのハウスを再建させるボランティアに参加されたそうだ。

亘理の大きな収入源である「イチゴ」を復活させることは大きく「復興」に繋がるであろう。

ここ岩手山田では「ワカメやカキ」の漁のボランティアなどもあるそうだ。

当然、多くの方が亡くなられたわけだからそういった「人手」が「復興」のためには必要である。

また、現地のものを購入する、現地で消費するということも「復興」には大きな力になる。


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岩手山田 かき小屋

カキの食べ放題は絶品!!


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カキの塩やきそば



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岩手山田くりっこ屋 のだがし、かりんとう

超でかい岩手山田産原木生しいたけ

岩手産ひとめぼれ2kg
本当は魚やワカメも買ってきたかったが

鮮度が落ちるとのことで断念。


あれから一年が過ぎ

今回タイミングがあって「整体ボランティア」に参加させていただいたが

今後はこのような活動はやめようと思う。


もちろん住民の心のケア、からだのケア、孤独なお年寄りの問題はある。

がしかし、これは「福祉」や「地域医療」「地方政治」の話であって

「一時的な整体、マッサージボランティア」ではダメである。

そもそもそういう問題(独居老人や交通の便など)は災害以前からあったはず。

するならばもっともっと細かくリサーチして地域の産業の妨げにならないように

福祉団体や医療と協力、相談して個別に行うことが大切だと思う。


それよりも「土地の産業の復興につながる」ようなことで

ボランティアに参加することの方が

本当の意味での「災害復興支援」になるかも・・・。


震災の影響のないところで「震災復興イベント」とか

仮設の住民に元気を与えたい的な単発イベントボランティア活動なら

被災した地域の商店などを集めてのイベント開催を無料でサポートして

被災していないところに住む方も巻き込んで

経済活動を活発にすることもいいのではないか?


今回のボランティア活動ではこのような答えが僕の中では見つかった。


次はまたいつ、どこで、どういう形になるかはわからないが

「復興支援ボランティア活動」は続けるつもりである。



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かわいキャンプから望む早池峰山方面


尚、今回も被災地の写真は最小にさせていただきました。

多くの人がなくなった現場でピースサインはまだ僕にはできません。


最後に今回も僕のわがままを許していただいたクライアントのみなさん、家族、

活動の機会を与えてくださった、サポートしてくださったJILCAのみなさん、

そして何よりも施術を受けてくださったみなさんに心から感謝したいです。


ありがとうございました。