今回のボランティア活動をするにあたって

初めから一つ決めていたことがありました。


それは津波被害のあった家屋や現場と

避難所の写真は撮らないということです。


僕たちは報道ではない。

それに僕自身、何の断りも無く僕の「家」や「家の中」

「居住空間」を撮影されるのはイヤだ。

だからそういう写真はありません。

「ボランティアやってきました!」的なイメージアップ狙いの営業もいらない。

ボランティアとして「何かできること」をするために

きたのでそれは本意ではないから。



ただ今後ボランティア活動をしてみたいと思っている方の

参考になればと思い

僕が見たこと感じたことをここで書きたいと思います。



まずは整体のボランティアについて。

神奈川の柔道整復師さんのグループやマッサージさんを

はじめ多くの方が避難所には入っておられました。

これに関しては本当にうれしかった。


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ただ肌で感じたのはこのような活動が避難所によっては

一種のイベント的な形で扱われている様子もありました。

ゴールデンウィークだったこともあるのでしょう。

本当なら一時的な活動ではなく

「毎週何曜日」のように定期的な活動をすることが

大切なのではないかとも思いました。

これはぼくにとっては大きな課題と反省点になりました。


そして施術の際のプライバシーの問題。

吉田小学校ではとても恵まれた環境で

用具庫の半分(本来は救援衣類保管場所)を使わせていただきました。


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亘理小学校はかなりスペースが少なかったので

みなさんがテレビを観ている横のスペースでの施術で

ちょっと、落ち着きにくいところもありました。


逢隈小学校では体育館のステージの上だったので

用意していたスタンドとロープとシーツでパーテーションを作って

男女が同時の施術にならないように配慮しました。


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看護師さんも言っておられたが

避難所では大人数での生活とスペースの関係で

いろいろな思いを吐き出す場所が少ない。

逢隈小学校では若い家族が多いということで

プライベートスペースが少し設けられていましたが

そういったことも今後の課題になるでしょう。




次にボランティアセンター。


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僕たちが亘理のボラセンで活動をする日の前日に

赤十字の山本さんが県職員や社協の人たちとの会議で

提案を出したタイミングだったそうです。

あまりのグッドタイミングに山本さんは喜んでおられました。

というのもボラセンをはじめボランティア活動に携わっている方々は

実に使命感が強く、どうしても無理しがちになってしまう。

休めと言っても休まないから半ば強制的に、

みんなが交替で施術を受けていただくようにしました。


僕が見る限りでは亘理のボラセンはとてもアットホームで

いい関係性が作られているように感じましたが

ついつい、頑張りすぎてしまう慣習になっていくのも要注意。


ボランティアでガレキ撤去や床下の泥すくい、

家屋の清掃の作業をされている方たちは

とにかく不慣れな肉体労働での疲れはみられます。

一日二日の活動の方はまだダメージは少ないこともあるけど

中にはセンター立ち上がり当初からの人や

一週間、二週間、テント泊で過ごしている方たちもいて、

そのダメージは大きい。

熱い想いで頑張っている方が多いので

本当にここは心配です。


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今回は整体のボランティアがメインで計画していましたが

いろいろな状況からそれができなくなったことがありました。


それは、全然僕の中では問題ではなくて

「自分にできること」でこの災害に対して

「何かがしたかった」だけです。


もちろん、僕の整体で

たくさんの方に喜んでいただいたのは

心の底からうれしいし、整体やっててよかったと思いました。