その器は使わないで、食洗機に収まりきらないから(-_-;)
あとかたづけ担当のせんらくやです。


11月の終わりごろに
愛犬チャンドラーが突然、ふらふら~と左に倒れて起き上がれなくなりました。
見ると眼球が上下にゆれていて焦点が定まらない様子でした。
翌日、動物病院で診ていただくと
「前葉障害」でやはり脳の障害でした。

治す薬もないが
すぐに命が危ないというものでもないそうだが
もう、二度と一緒に散歩にいけない、
元気に走って、飛び掛ってくる姿がみれないと思うと
寂しさからか涙がこぼれてしまった。

彼との付き合いは嫁さんと出会う前からで約14年。
嫁も僕に会うと同時に彼と出会い過ごしている。
子供達にとっては生まれたときからそこに入た者。

ペットを飼ったことのない人にとってみれば
「ただの犬」なんだろう。
冷静に「擬人化するのもどうなのか?」という声。
それもわかる。
また、こちら側の一方的な想いで
彼はどう思っているかは知る由もないが
ちょっとした「友人」「子供」「家族」
みたいな感情を持ってもいいだろう。
一時は事情があって離れて過ごしたが
いくつかの時を一緒に過ごした「命」である。

生きているものには必ず訪れるもの。
避けられないもの。
自然なもの。
当然のもの。
よく理解しているつもりだが
正しい感情は「さびしい」でした。

念のために改めてCTをとるように勧められたが
彼自身も高齢で「その日」が近づいているのは事実。
そして何より、病院での彼の辛そうな様子を聞くと
「本当にそれでいいのか?」という疑問もわいてきた。

家族会議の結果、
「病院には行かずにそのまま受け入れよう」ということに決まった。

起き上がると船酔いのような感じになるのだろうか嘔吐する。
水は何とか自発的に飲めるが、食欲はほとんどなく
元々、細身ではあったがさらにやせ細っていく。

今までは「人間の食べ物は良くない」と聞いて
当然のように守っていたがこうなってしまえば
「好きなもの」「食べたいもの」を食べられるなら与えたいと思い。
かみさんの作るクッキーを一日一枚ほど
5mm四方くらいに砕いて食べさせていた。

そんな感じでテンションは上がらないが
なんとなく「介護生活」も板についてきた、2週間後の夜のこと。
お酒を呑んで、ウイイレしながらコタツで落ちてない時
いつものように左に傾きながらヨタヨタと
時間をかけて起き上がり、水を飲みにいくのかと思ったら
窓の外をみて、何かを訴えかける様子。

動物との付き合いが長い方ならわかると思いますが
大体の言いたいことはわかる気がするものでして
この時は「う○ちがしたい」といっている感じました。

大正解でした。
2週間ぶりの「う○ち」に酔いもさめました。

その時を境に何となく足取りがしっかりしてきました。
翌日はなんとなくいい陽気で予約の空きもあったので
以前していたように「ハーネスとリード」を持って
「散歩に行く?」と彼に問いかけると
「行く」と力強い返事が返ってきました。
食事もクッキープラスのドッグフード。
以前の1/4程度でしたが自分で食べました。

それ以来、回復に向かい
年齢は感じる動きですが
食事も散歩も以前と変わりなくすごしています。

お別れはもう少しだけ先のようです。
それまでは君の食器のスペースは開けておこう。

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