立ち仕事で急に脚に激痛
どこかでぶつけた覚えもない。
もちろん関節技を決められたわけでもない。
しばらくすると治まるがふとした時にまた激痛。
これがたまらなく辛いという30代の女性。
よく電化製品なんかで調子が悪くて
修理屋さんを呼んだ時に限って調子良く作動する。
まあ、こんな感じで整体を受けた時も
「今は痛くないねんけどね・・・」
なかなか困った様子です。
膝の状態を見てみると
確かにわずかにO脚気味だが
そんなに激痛が出るほどだろうか?
腓骨のずれもわずかにあるが
そんなに激痛が出るほどだろうか?
足首の関節も調整してみる。
「あ~痛い、痛い。。。」
・・・調整が悪いのか
もう一度、膝周りの圧痛を確認してみる。
「ここは痛みます?」 わたし。
「う~ん、押さえても痛みはないんですよ~」
「ちょっと、立ってみて。」
「あ~やっぱりまだ痛いわ~」
そんなやりとりが続きます。
話を伺いながら足に触れていると
「その辺が一番、痛むかな~、そうそう、そのスネのライン。」
これは経絡でいう脾経のラインです
これかな
ちょっとハッチャけた←古い
「ちょっとおへその位置を確認しますね。ここですか?」
腹部の圧痛点を確認。
高麗手指鍼の出番です
調べてみると「陰実症」の状態です。
さらに詳しく筋反射を用いて調べると
やはり脾気脈が実している(痛み、エネルギーが強すぎる)
状態なので(逆に流して弱めてあげる)
さらに、血海(けっかい)というポイントに操法をいれておく。
「ちょっと立ってみて」
「あ~痛くない、すご~い、何なん」
「そうですか、よかった。しばらく様子をみといてください。」
私が一つの技法にこだわらないのは
こういうことがよくあるからです。
これが駄目ならあれという風に
いろいろな物の見方で問題の解決法にたどりつく事が
できる可能性が高まるからです。
考えが凝り固まるとよくないと思います。
柔軟に物事を考えることを忘れないようにしたいものです。
P.S
施術後しばらくして彼女から連絡がありました。
あの、瞬間以来、全く痛みはなかったそうです。
よかった、よかった
整処 千楽也