監督 瀬々敬久
主演 佐藤健
阿部寛
倍賞美津子
清原伽耶

原作は中山七里。

瀬々監督はピンク映画で有名なのだけど(見たことはない‥多分)、「アントキノイノチ」や「明日の食卓」など好きな作品がある。割と原作に忠実に、そしてミステリー仕立てという共通点。と、いうことで、生活保護制度のあり方と東北大震災を重ねており、出だしから辛い気持ちにさせる映画だ。

まだ公開中&ミステリーということで、詳細は省く。施設育ちで護られることなく育った利根(佐藤健)がけい(倍賞美津子)に出された温かい食事を不器用な箸使いでかき込む姿は哀しいが、これから他人との繋がりの中で、光が見えるシーンだ。だが、生活保護制度のひずみで希望は砕かれ、連続殺人が起こる。護られなかったものと護りたかったもの。


わたしたちの社会は自己責任の名において(震災やコロナ禍でさえ)、人が人らしく生きる権利を奪っていないだろか。



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