大学病院→市民病院→個人クリニック(入院施設あり)→民間の中規模病院といろんな規模の病院で働く機会に恵まれました
それぞれの病院の役割があるのでどこが一番良いとは言いきれません
でも、どんな病院でも共通して言えることがあります
それは、
「入院期間が短いのでやれることが限られる」ということです
お産で入院して来られたらまずは「母児ともに無事に分娩を終えることができる」というゴールに向かってお手伝いします
お産が終わったら
まずは「お母さんの身体の回復」と「赤ちゃんの母体外生活への適応」が優先されます
その後退院までの3~4日間で「育児技術の習得」をして頂くのですが、育児技術と一言でいっても内容は色々あります
赤ちゃんの抱っこ
オムツ交換
授乳(約3時間毎、8~10回/日)
ミルクの作り方と必要量の与えかた
沐浴
退院後の生活(母&赤ちゃん)
24時間母児同室
これだけのことを産後の身体と心が不安定な時期に習得しないといけないのです
そして、病院のスタッフはお母さんと赤ちゃんが退院してから困らないように退院後の生活を見据えて日々のケアと指導業務に励んでいるのです
そりゃあどう考えても無理がありますよね
お母さんは「帰ってからやっていけるかな…」と不安を抱えながら退院し、スタッフは「もう少し時間(日にち)があればもっとケアできたのに…」とジレンマを抱えながら見送る…
退院後に電話訪問をしたり2週間健診、1ヶ月健診でフォローしたりはしていますが育児はその後もまだまだ続きます
この双方の隙間を埋めることができないかな~
お母さんの「心の安全基地」になりたいな~
そんな想いが沸々と湧いてきています