アホ面で平和に寝ているかんなちゃんを
けたたましい音が襲った朝。
どうせなら先輩にガバッと襲われたい
いや、一昨日襲われたか
朝弱いのは低血圧のせいにしているかんなちゃん
今日も起きられずうだうだ中でした。
そこに鳴る緊急地震速報の通知音。
キッチンにいた先輩が
猛ダッシュでベッドに来て
頭から毛布を掛けられ
上からギュッ。
待てど暮らせど揺れず
ようやく毛布拘束から解放されると
『無事か?』
頷くと手を引っ張られ起床。
直後に足を押さえる先輩。
どうやら慌ててベッドに来ようとして
すねをどこかにぶつけたらしい
『普通あの音鳴ったらすぐ飛び起きるだろ』
とブツブツ言いながらすねを擦る先輩。
『愛するかんなちゃんが何かの下敷きになったら大変だもんね』と言ったら
『せいぜい目覚ましがでこに落ちるくらいだろ』
ムキー
素直じゃないんだから。
でも
やっぱり
ちょっと愛されてるかも
とりあえず
一人勘違いしておきます
地震の被害
ありませんように。