まさかのPCR陽性に凍る先生
でも、５類になって早１年。
もうPCRなんてしてる病院のほうが少ない？
なのでそこは病院側も
『もうPCRは以前とは少し違った検査法をしてまして…CT値という基準があります』
これはCT値が低ければ現在進行形でコロナに罹ってる可能性が高く細胞分裂が活発な状況。
それに対し私は40以上という高い値なので過去の感染、つまり既感染という状態と思われる、と。
それなら別にいいんじゃないかと思うんですが
そうはいかないのが総合病院。
『抗原検査も陰性だし既感染で間違いないと思うんだけど…もう一回後日PCRをするまでは感染扱いにしないとダメなんです
』と言う先生。
結局…
コロナ隔離部屋に入院になり
先輩とも救急外来でお別れ。
おっきな機械（陰圧機？）とともに過ごす部屋で
監視カメラが付いてて落ち着かない
看護師さんも最低限しか来てくれないし
先生は朝に一度来て説明。
めまいはだいぶ良くはなったけど
午前中は左を向くとグルグル
『あまり寝てばかりで安静にしてるより少し体を起こしたりするのもめまいにはいいよ』
先生に言われたので起きてベッドに座ってると
血圧が安定するのか調子が良くなり
だんだん回復してるのが自分でもわかるくらいに。
夕方にもう一度撮ったMRIで
一回目で狭窄してるように見えたのは実は…
産まれつき細い動脈だったようで
しかも、これは2本あるうちの1本なので問題なし。
早く帰りたい
先輩に会いたい
そればっかり考えながら一人シクシク
すると
夕飯時の18時過ぎ、先輩からの着信。
『飯ちゃんと食え。全然食ってねえだろ』
『食べてるよ、ちゃんと』
『ウソつけ。窓のとこ見てみ？』
窓のある机に配膳してもらいご飯を食べるんですが、その椅子に座ると
『今ご飯の前に座っただろ』と笑う先輩。
『なんでわかったの？監視カメラハッキングした？』と穏やかでないことを言うと
『こっちだ、こっち。ここだ～～～』
窓の外を見るとそこには…
駐車場の近くの道路からぴょんぴょん跳ねながら大きく手を振ってくれる先輩の姿が。
『荷物の件で電話もらった時教えてもらったんだ、看護師さんに』
そこはコロナで会えない患者さんたちが電話しながら唯一お互いの姿を確認出来る場所で
面会も荷物の受け渡しも出来ない中で
唯一の希望の光的な面会法だ、と。
先輩の姿を見たら
もう涙が止まらなくて。
『帰りたい、早く帰りたい』
と繰り返す私に
『まずはちゃんとその飯食え。
めまい良くなっても飯食えなきゃ連れて帰れない』
使い捨ての味気ない食器からお浸しを食べると
『美味しい…』
『なっ？まず食ってみなきゃわかんねえんだよ。
全部食わなくていいから少しずつ全種類食え』
電話を繋ぎながら少しずつご飯を食べ
半分まで食べると
『半分食ったな？次は水分。
点滴3本（1500ml）の他に500は飲もう』
口から食べるのと点滴ではこうも違うのかと思うほど回復が自分でもわかり
金曜の朝の先生の回診時には
『ご飯も食べられそうだしめまいもほぼいいから…退院いつでもいいよ』と
そして、無事に一昨日退院して参りました
結局、原因はわからなかったけど
軽度の脱水を起こしてたこともあり
気温差による疲労と気圧の変化によるめまいの誘発という結論に至りました。
16日の2時頃に入院し17日の11時頃に退院。
実質2泊3日の入院劇でしたが
もうすっかり体調は良好です。
仕事も在宅なら出来そうなんですが
『無理すんな』と言われ
明日から在宅ですが、割り当てられた業務
あまりにも少な過ぎ～
ママさんたちから
『こういう時は甘えなさい』と言って頂き
有休ではなく在宅勤務ということにしてもらい
ゆっくり1週間過ごさせて頂くことになりました。
皆さんにも大変なご心配をおかけして
申し訳ありません
次の記事では私の両親＋兄たちと先輩の対面のお話を書こうと思います。
面白そうなので乞うご期待
