同期からの予期せぬ告白を先輩に気づかれ

 

 

言えてスッキリしたのは私だけ。

 

 

本気の告白の答えを伝えようと

同期に時間を作ってもらいました。

 

 

どう切り出したらいいのか迷っていると

 

 

『絆が深まりました、めでたしめでたしって感じ?

敵に塩を送ってしまったか…』

 

 

と笑う同期。

 

 

気持ちは嬉しかったこと

好きになってくれてありがとう

 

 

その想いは伝えました。

 

 

『好きな女の幸せを願うなんてただの格好つけだと思ってたけど…

そういう恋愛もあっていいのかもな』

 

 

きっとこんな私を本気で好きになってくれた同期。

 

 

気持ちに応えられなくて

申し訳ないというのか切ないというのか。

 

 

『先輩にフラれたらいつでも連絡して。

そん時は全力で振り向かせに行くから。

まっ、そんな時は来ないかもしれないけどな』

 

 

思わず

 

 

『ごめん…』と漏れてしまうと

 

 

『謝んな。惨めになるだろ…』

 

 

同期を好きになれたら

どうなっていたんだろう。

 

 

自分を心から大切にしてくれて

好きだという感情を一切隠さない同期。

 

 

帰りは駅まで一緒に行くと

 

 

『んじゃ』

そう言って手を差し出され

 

 

握手。

 

 

そして、グッと腕を引かれ

気づいた時には抱き締められていて…

 

 

『幸せになれよ』

 

 

耳元で囁かれ体が離れるまでわずか2秒程度。

 

 

思わず見上げると

 

 

笑っているのにどこか寂し気な同期の顔。

 

 

混雑した駅の片隅で切なくて堪らなくて。

 

 

先輩の顔が見られそうにないので

ちょっとだけ遠回りして帰ります…

 

 

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