※今日は宇都宮のことを書きます。松江は後日。これまでも研修した例はけっこうあるのですが、忙しくさにかまけてブログアップが追いついてない。。。。
宇都宮では、市が独自に宇都宮版コミュニティスクールとして地域連携を進めている中、学校と地域をつなぐコーディネーターの方や地域連携担当の教職員(若手の方がなっているケースから副校長が兼任しているケースまで様々のようです)向け。事前にとてもよい質問が送られてきたので、それに対応する話も盛り込みながら、地域との連携を進める事例から、どのような点がポイントとわかるのか、解説しました。
たとえば、こんな質問
○地域との連携で取り組んでいることをもっと広く効果的に広報したい。何かよい例はないか?
○教員が異動すると、地域との関係がリセットされてしまうケースも。どうしたらよいか?
○コーディネーターやボランティアは高齢化している。どう活動を継続・活性化するか?
などです。
正解がある世界ではないので、僕のほうからはちょっとしたヒントになるかも、という話くらいしかできませんが、いたしました。たとえば、効果的な広報については、拙著『変わる学校、変わらない学校』でも紹介しましたが、喫茶店や病院・銀行の待合室に学校便りをおく事例などから考えられることをお話しました。
教員が異動したらという話と地域の側の高齢化の話は、かなりの部分、属人的にならざるをえない部分はあるのです(だって信頼関係が大事な世界ですもんね)が、同時に、学校の側も地域の側も、複数人であたる体制にしておくなど、もっと工夫できる余地はないか、という点が大事です。
ある学校では、コーディネーターが10人もいて、非常に多くの活動が生まれています。ここまでいかなくても、やはり人には得意不得意や相性というものがありますから、複数人でやることのメリットは大きそうです。
それから、十分講演中は話できなかったのですが、学校側の異動で途切れるという問題は、教育活動、特に授業に地域連携をクロスさせないと、多くの教職員にはピンとこないと思います。例えば、歴史のある単元では、郷土史の詳しい方に話してもらうようにしているとか、小学校の段階などで放課後に宿題を見る地域ボランティアがいるとか。
つまり、1人の教員が異動でトーンダウンするということは、学校の中でその人しかメリットや効果を十分理解できていなかったために起こることなので、ええやんと思う人を増やしておくということです。よく学校支援をするボランティアの方のことを、”学校の応援団”と呼んだりしますが、学校の側にも”地域の応援団”が複数人いたほうがよいのかもしれませんね。
それから、僕としては、あるコーディネーターの方がいらして、数年前に同僚がこの学校の取組についてヒアリングさせていただいた時のことをお話くださったのが嬉しかったです。いろいろ1人で切り盛りしていて、自分のやっていることが正しい方向なのだろうか?と疑問な点もあったが、ヒアリングや、できたレポートを見て、自分のやっていることがいい線いっているんだ、と確認できてよかった。まだまだのところはあるが、いくつかできることを増やそうと動いている、ということでした。
子どもたちのためにがんばられている人材はいろいろなところ、それも身近なところにいる、ということを再確認した気がします。
優れた取り組みをしていても、自身には案外その価値に気付かなかったりするし、逆に、もっと工夫できるのになあという、もったいない点にも他人のほうが気づきやすかったりします。そのへんをうまく発見して、翻訳するのが、自分にとって大事なしごとかなと思っています。
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